第25話 修羅場ですか?はい修羅場です
何とか今日中に投稿できました…。
遅くなって申し訳ありません…。
「ここがアンタの屋敷なの?」
俺達は世界樹の洞から地下の屋敷の前へと転移した。
俺以外の皆が屋敷を見て感嘆を漏らしているが、やっぱりこの屋敷は豪華にしすぎじゃないか?
(魔王様の住居ですし、この位でないと威厳を損なうのでだめです。)
もっと質素にとも思ったが、ケイに駄目出しされた…。
「とりあえず中に入りましょうか。」
そう言い扉の前に立つと自動で扉が開いた。自動ドアかよ…。
「ようこそ我が家へ。」
俺は先に屋敷へ入ると、皆に中に入るように招く。
「お邪魔しますわね。」
「へぇ…。」
「これが主様の…。凄いのじゃ…。」
三者三様の反応を見せるが、ラースよ…。これは俺の趣味じゃないからな?
「ご主人様っ!おかえりな…」
俺の帰還を察知したのか、アリスが階段の上から声を掛けてきた。
あれ…?固まったかと思ったら目を潤ませてぷるぷる震えだしたぞ…?
「ごっ…。ごごっ…」
「えっと…。どうしたのアリス…?」
今までにない反応だな・・・。どうしたんだ?
「ご主人様が他所で女作ってきたっ!?」
「はあぁぁぁっ!?」
アリスがとんでもない事叫んだかと思ったら、シュリも驚いたように叫んだ。
というよりもアリスよ。そのセリフ何処で覚えた!?
「ちょっと!まだこいつの女じゃないわよっ!」
シュリがアリスの叫びに反応して言い返すが、それもなんか違うくないか…?
自分の言った意味に気づいたのか、シュリは顔を真っ赤にし、涙目で体をプルプル震わせている。
「あらあら~。娘にライバル出現かしら…?」
レーヌよ…。娘をけしかけるなっ!
「ご主人様!?どういうことなんですか!?」
「アンタ!これはどういうことなのよ!」
アリスは階段を駆け下り俺に詰め寄ると、シュリも対抗するように詰め寄ってきた。
「と…。とりあえず説明は皆を集めてからするから。まずは落ち着いて?」
二人を何とか宥めて落ち着かせた。ちょっと怖かったぞ…。
「主様さえよければばわらわも…。あだだだだっ!?」
ラースが不穏なことを言いそうだったので、とりあえずアイアンクローをかましておく。
「主様痛い痛い!?」
調子に乗るからだバカモノ…。
ため息をついてラースの頭から手を離すとラースがいじけるし…。
「酷いのじゃ…。あんまりなのじゃ~!?」
そう叫ぶとラースが泣きながら駆け出した。ってそっちは壁が…。
「ずべぼっ!?」
壁に衝突するかと思ったら、躓いて転んだぞこいつ…。しかも顔からずさーっとな…。
「うぅ…。ひっくっ…。痛いのじゃ…。」
ラースは泣いてしゃくり上げながらとぼとぼと歩いて戻ってきた。ってかお前ドラゴンでこのくらいじゃ傷つかないだろうに…。
そう突っ込んだら「痛いものは痛いのじゃっ!」とキれられた。まぁ涙目だったし可愛いもんだけどな。
「とにかく、ケイはクイーンとエドガーを会議室に呼んでくれるかしら。そこで事の説明と自己紹介ね。」
「承りました。お二方を呼びますね。」
ケイは俺の指示を受けるとその姿を消した。呼びにいったんだろうな。
「では皆さんこちらへ。アリスも行くよ。」
俺は先頭に立ち、皆を案内する。
(ちらちら…)
アリスとシュリがお互い伺うように一瞬顔を向ける。喧嘩しなきゃいいんだがな…。
そう思っているうちに俺達は目的の部屋に着き、皆で入った。
「それで嬢ちゃん…。これは一体どういうことだ…?」
エドガーが遅れて会議室に入ってきて、部屋の中を見渡すと状況が理解できないように呟いた。
「うん…。私も聞きたい…。」
そう呟き返す俺の両腕にはアリスとシュリがしがみ付き、お互い睨み合っていた。
ほんとどうしてこうなった・・・誰か教えてくれ…。
時はエドガー以外の皆が集まり、蜂人族の村の事、世界樹のダンジョンの事、ラースの事について説明した。
ここまではよかった。問題だったのは自己紹介でのアリスの暴走だな。
「私は蟻人族の王女でアリスといいます。でもご主人様に心も魂も捧げています!」
アリスは自己紹介でこんなことを叫んだのだ。
俺は思わず噴出してしまったし、その後のシュリの反応もまずかった。俺もまずった…。
「ちょっと!アンタ私というものがありながらっ…!?」
シュリよ。アリスとの出会いのほうが先だぞと突っ込んだらアリスが俺の腕に抱きついてきた。
「そうです!私の方が先なんですから!」
何かをアピールするように腕に体を押し付けてくる。うん…。男だったら色々大惨事になりそうな状況だ。
「なっ!?私だってっ!」
アリスに対抗するようにシュリも腕に抱きついて体を押し付けてくる。まぁうん…。可愛らしいよね…。
「「あらあら…♪」」
クイーンとレーヌはお互いの娘を見ながら楽しそうに微笑んでいるし。
ってか2人会ったばかりなのに仲良すぎだろ。姉妹って言っても信じるぞ?
「はぁ…。まぁ嬢ちゃんがモテるのは今更だが…。」
エドガーが呆れたように言う。今更って何がだよ…。
「とにかく…。エドガーに蜂人族の皆の装備も作ってもらうけど大丈夫?」
「おぅ。問題ないぞ。それよりそっちはどうするんだ?」
エドガーは俺の両腕にしがみ付いている2人を見ながら言う。
「とりあえず。2人とも落ち着いて、放れなさい」
「うぅ…。」
「判ったわよ…。」
2人とも根はいい子だからな。言うと直ぐ放れてくれた。
「はぁ…。とりあえず蜂人族の皆の処遇は伝えたとおりで。シュリはしばらくアリスに師事してもらうことになるかな。」
「「そんなっ!?」」
アリスは俺唯一のお世話係じゃなくなる事に嘆き、シュリはお世話係になる事に嘆いているようだ。
「そういうお世話じゃなくてもっと別の…っ!?」
何を妄想したのかシュリは体をくねらせ、顔を真っ赤にさせてしまった。お前どんなお世話を妄想したんだよ…。
「っ!?そういうお世話はしちゃ駄目なんです!ちゃんとご主人様のお役に立たないと駄目なんです!」
両手をぶんぶん振り回してアリスが尤もらしいことを言うが俺は聞こえたぞ…。
凄く小さな声で「そのお世話はアリスがするんです。」と呟いたのを…。
「まぁお世話係りにするって意味もあるけど、お互い似たもの同士だしね?」
「「全然違いますっ!」」
見事にハモったぞ…。
2人とも王女で気兼ねなく話せる友人はいないだろうからな。立場とか種族を超えて仲良くして欲しいものだ。
「とにかく、決定事項だからね。判った?」
「うぅ…。はぃ…。」
「仕方がないわね…。」
2人とも納得はしていないようだが了承はしてくれたようだ。
「あらあら…。楽しくなりそうね♪」
「ふふ…。今後が楽しみですわ~♪」
クイーンとレーヌが並んで2人を眺めているし。こっちは既に種族と立場超えて仲良くなってるな…。
「うぅ…。わらわも主様をお慕いしてるのに…。」
ラースよ…。お前は調子に乗りそうだから駄目だ…。
主人公のラースへの態度って酷すぎるかな?
それとももっとやれって声もありそうで迷う…。




