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まおー様は自重してっ!!  作者: 聖 龍也
第一章(異世界にきちゃいました。ダンジョンを開発しましょう。)
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第13話 地下ダンジョンを攻略しましょう(後編)

ようやくダンジョン攻略後編です。

 「んぅ~~っ…。よく眠れた…。」

上半身を起こし、両腕を上げて背伸びをする。流石に昨夜はクイーンの暴走はなかったようだ。

まぁ暴走したら本気でO・SHI・O・KIしないといけなかったな。

 そういやアリスと一緒に寝たはずだがあの子は…。

そう考えていたら俺の太ももに何やら違和感が…。

まさか…?

勢いよく布団代わりの毛皮を剥ぎ取ると、俺の太ももに抱きついて眠るアリスが居た。

「うにゅぅ…。」

まだ寝ていて何もしていないようだが…。アリスよ…。何故そこに居る…?

こちらの世界に来るまでは危機的なことが身近に起きると、熟睡していても飛び起きれるくらいの訓練はしたのだがな…。

勘が鈍ったのか危険意識さんがボイコットしているのか、もしくはアリスが凄いのか…。

まぁどれでもいいか。起床のアラームが鳴っているし、とりあえずアリスを起こそう。

 「アリス起きなさい、朝ですよ。」

「にゅぅ…。ちょっとだけでいいから食べさせて…。」

アリスの頭を撫でながら声を掛けたのだが、俺の太ももを抱きしめて頬ずりしながら寝言を言っている。

普通の状況なら可愛い寝言なんだろうが…。今の状況でその寝言は色々まずいと思うぞ…。

俺の太ももにアリスの立派で柔らかい2つの丘が押し付けられてぐにゅぐにゅと形を変えて刺激してくる。

今の俺は女だからまだいいが…。男だったら事案発生だぞ…?

「アリスも添い寝禁止しようかしら…?」

「やだっ!あれ…?」

俺の呟きに反応してアリスが飛び起きた。ただ何があったのか理解していないようで周りをきょろきょろ見ている。

「おはよう。どうかしたの…?」

「うぅ…?ご主人様添い寝禁止の刑は…?」

添い寝禁止の刑って何だ…。そんなのアリスしか…、アリスとクイーンにしか効果ないと思うぞ。

「寝ぼけていないで、身支度整えないとね…?」

そう言いながらアリスの髪を梳かすように撫でる。

「ふぁぅ…♪」

気持ちよさそうに目を細め、頭がゆっくりと左右に揺れる。可愛らしいけど…、そのまま寝るなよ…?





 「さて…。今日の予定ですが…。」

「巨大モンスターとの対決だったな…。」

食後のティータイムで今日の予定を話すと、エドガーがげんなりした表情でため息をついていた。

「どんな魔獣なのでしょうか?」

「え~っと…。」

どんなのだったかな…?

『41階から順番に…。』

ケイがこれから戦う相手を教えてくれる。こいつ正確に難があるが、情報の取り纏めなど仕事に関しては有能な奴なんだよな…。

『いえ、ご主人様を尊敬してこその対応ですよ。』

うん。全く信じれん!



 「それじゃ、いきますか。」

41階からは通路や部屋などは存在しない。

代わりに階段の先に大きな扉があり、その奥の部屋でボスモンスターと戦うようになっている。

身支度を終えた俺たちはボスの居る扉を開け、奥へ進む。



 「ここまでは呆気なかったね。」

「そんなこと言えるのは嬢ちゃんだけだ!何だあの魔物は!?」

48階のボスを倒して正直な感想を述べたのだが、エドガーに思いっきり突っ込まれた。

なんて事はない。少々破棄を強めに放ち、固まっている所を紫電で首を切り飛ばしただけだしな。

それに蛇や蛙、蜂、蠍、鬼、蟷螂、蜘蛛、蜥蜴が相手だしなぁ。

ただ大きさはとんでもない事になっているだけだ。

「ただ大きいだけだぞ?」

「過去に国を滅ぼしかけたとか、国軍が全滅しかけながら倒した魔獣とかそういう奴らばかりだぞ!」

このダンジョンの外だと相当物騒な魔物と言う認識らしい。

やっぱりこのダンジョンは俺以外攻略不可じゃね…?

 「まぁ次の49階で最後ですし、さっさと行っちゃいましょう。」

「いやわしを先頭にするなっ!?」

エドガーの背中を押して先に進めようとする。別にはぐらかしたわけじゃないぞ?


 「さて、ここがある意味本番かな。」

49階のボスはケイに聞かなくても覚えている。ゲームの時で魔王になる前は散々苦労した相手だ。

もちろんそいつはソロで倒せるはずもなく、複数のパーティーによる大討伐で倒すようなモンスターだ。

魔王になってからは戦った事はないが…。ステータスだけで見れば魔王になる前よりも倍以上強くなっているし、所有しているスキルもかなり増えているためソロで戦えない事はないだろうと思う。

「嬢ちゃんが本番と言う相手か…。」

エドガーや他の皆が緊張で身を硬くする。

「まぁ大丈夫だとは思いますが、危なかったら逃げてね?」

「いや無理だろ!?」

まぁ逃げてって言うのは冗談だがな。皆を背負って戦えば被害は出ないだろう。

「それじゃ、行きますか。」

今までの階よりも巨大な扉を開け放つ。

部屋の隅にある灯りが一つ、また一つと灯り、巨大な魔獣の姿が映し出される。

「ベヒーモスだと…!?」

そう、49階のボスは魔獣の中でもトップクラスの巨躯を誇るベヒーモスが相手だ。

「さて…。やりますかっ!」

俺は覇気の出力を上げ、紫電を鞘から引き抜いた。






 「嬢ちゃん…。これはどういうことだ…?」

エドガーが困惑した表情で俺に尋ねてくる。つか俺も聞きたい。

ベヒーモスは特別なスキルを使う事はないが、その巨躯と怪力を使って攻撃してくる強力なモンスターだ。

だからこそ破棄の出力を上げ、普段よりも身体能力を強化して戦おうとしたのだが…。結果は今までのボスよりも酷かった。

 ベヒーモスが俺達と対峙した時、雄叫びを上げ俺達を攻撃する気満々だっただろう。

だからこそ俺は今までの奴らとは違い、強敵と判断して覇気の出力を上げたのだ。

 恐らくだが…。覇気の出力を上げると威圧の効果も高まるのであろう。

今ベヒーモスは俺たちに背を向け、壁に爪を立てて鳴きながら壁を壊そうとしている。

あれだ…。捕食者と被捕食者を同じ部屋に入れると、被捕食者が逃げようと壁を引っかくあれか…。

なまじベヒーモスが強いため、威圧で体が固まらなかったのだろう。なので余計酷く見える…。

 「あ~…。なんだか可哀想な気もするけど…。とりあえず倒しますよ。」

「あぁ…。」

エドガーやクイーン達は信じられないような光景に言葉を失っていたが、アリスだけは瞳を輝かせて俺を見つめていた。

相変わらず平常運転だね君は…。

気を取り直し、俺はベヒーモスの背後に近寄り、奴の首元まで飛び上がると紫電を横なぎに振るった。



 「これで次は50階だね。長かったなぁ。」

「いや十分速いんじゃないか…?それに50階が最奥だとするとダンジョンマスターが居るんだろ?」

「うん?ダンジョンマスター?」

エドガーが言うにはダンジョンの最奥にはダンジョンマスターがおり、そのダンジョンにモンスターを配置したり構造を変えるなどしてダンジョンを支配しているそうだ。

その説明通りであるならば…。俺ダンジョンマスターなのか?

『定義上はダンジョンマスターですね。ただのダンジョンマスターとは格が違いますが。』

俺の疑問にケイが答える。やっぱりそうなのか…。

魔王でダンジョンマスター…。完全に人間やめているな…。

「まぁ50階はどうにでもなりますから…。」

「嬢ちゃん何故落ち込んどる…?」

ため息をつき、気落ちしながら言うとエドガーに心配された。まぁこれは俺の問題だからどうしようもない…。




 50階へ降り、俺がこの世界に来て最初に居た玉座の間に辿り着く。

「立派な玉座だな…。ここのダンジョンマスターは相当強敵なんじゃないか…?」

エドガーは緊張した面持ちで辺りを伺う。

「ちなみに、最奥まで来てダンジョンマスターを倒すとどうなるんですか?」

「ダンジョンマスターが居るうちはダンジョン内は魔物で溢れかえり、内部構造も変化自在なんだがな。ダンジョンマスターが倒されると普通の洞窟に戻るぞ。ただ内部にある鉱物や植物などの資材はそのまま残るからダンジョンマスターを倒した者には莫大な富を手に入れられるな。」

なるほど、だからダンジョンを攻略しようとするものが後を絶たないというわけか。

「そうなるとダンジョンマスターにとっては最奥まで来た奴らは全て敵ってことになるなぁ。」

「まぁそうだろうな。そこまで来て仲良くなりましょうなんていう奴はまずいないだろうな。」

ふむふむ…。少しドッキリを仕掛けてみるか。

「そうなると…。私が皆を倒さなければなるから困るなぁ。」

「「えっ?」」

俺以外の皆が首をかしげる。

「だって私がここの主だし。」

そう言い、玉座に腰を掛ける。

「んなの勝てるかぁっ!?」

エドガーの絶叫がダンジョン内に響いた。

ドッキリ成功です♪

やっと地下ダンジョンの攻略が終わりました。

ただしまだ上があるんだよな…。

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