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まおー様は自重してっ!!  作者: 聖 龍也
第一章(異世界にきちゃいました。ダンジョンを開発しましょう。)
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第12話 地下ダンジョンを攻略しましょう(中編)

前編後編で終わるつもりが中編追加になってしまいました…。

 8時にセットしたアラームが頭の中で鳴り響く。

おはようございます。レイ・ミカドです。何故この様に誰かに説明するようにしているかと言うと…。


  全く眠れませんでした!


 両脇をアリスとクイーンで挟まれて寝たのはまだいい。

アリスもまだ甘えている感じで直接的な危険はないからいい。

クイーンが隣にいるのが大問題だった。

俺が起きている間はよかったのだが、うとうとして眠る直前にクイーンが何やらこそこそ動き出す。

薄目でクイーンのほうを見たら、俺の右腕を抱いていたはずなのにいつの間にか俺の胴体に抱きついている。

クイーンは俺が起きた事に気づいたのか、それ以上は何もしなかった。

再びうとうとして眠りかけたら、こっそりとクイーンが動き始めた。

今度は俺に胸に自身の頭を寄せ、体を擦り付けてくる。

半目で軽く睨むと少し体を離したのだが、それ以降眠りにつく事が出来なかった。

起きていればクイーンの暴走を止める事が出来ると言うのもあった。

それ以上にクイーンはアリス以上のモノを押し付けてくるため気になって眠れなかった。

それに寝たら襲われていたと思うしな…。もしくは2重の意味で喰われていたか…?




 「あふっ…。」

「嬢ちゃん寝不足か?大丈夫か?」

朝の食事の席でエドガーが心配して声をかけてくるが…。心配する前に昨日助けて欲しかったな…。

「うぅ…。眠い…。エドガーが昨日助けてくれればまだよかったのに…。」

「ああいうのは首を突っ込むと余計こじれるからな。ほかっておくのが一番だ。」

恨めしくジト目でエドガーを批難するが、さも当然のように言ってくる。

「はぁ…。とりあえずクイーンは隣に寝るのは禁止ね。」

「そんな殺生な!?」

まるでこの世の終わりのような顔をしているが、自業自得だぞ…。

「まぁ…。悪戯しないならまだいいけど。ちょっとは反省しなさい。」

「うん…?ご主人様お母様と何かあったの…?」

「お母さんが少し悪い事をしたからお説教をね。」

どんな悪い事をしたかはさすがに説明できないな。2人がかりで迫ってきたら流石にまずい。

「お母様!ご主人様を困らせたらめっ!」

アリスがクイーンに注意するのが何だか微笑ましいな。

と俺は現実逃避をしていた。



 朝の食事を終え、お茶を飲みながら今日の予定を話し合う。

「昨夜伝えたとおり今日は40階を目指して進みますからね。」

「嬢ちゃんが言うのなら40階まで行けるのだろうが…。そもそもこの後はどんな風になっているんだ?」

観光ならこの先の事は教えないほうが楽しめるのだろうが、観光って言うほどこのダンジョンは甘くないからなぁ。

「今までは雑魚モンスターとフロアボスを倒して進むといった感じだけど、この先はちょっと毛並みが変わるかな。」

「もしかしてもっと強い魔物が出るんですか?」

クイーンは心配そうに言ってくる。

「強い魔物も出るけど、そのフロアで取れるアイテムを使わないと進めなかったりするんだよね。」

簡単に言えば鍵がないと進めないのである。

「それは少々面倒ですね。取れる場所などは既に把握済みですか?」

「取れる場所が決まっているフロアもあるけど、魔物から取らないといけない場合もあるんだよね。」

ゲームであればランダムドロップで鍵を入手できたのだが、今はどうなっているんだろうな?

(詳しくは判りませんが、2分の1の確立でキーアイテムが出るようになっていたと思いますよ。)

疑問に思った所でケイが助け舟を出してくる。50%か。運が悪くなければそんなに時間かからないか。

「まぁ取れる場所が決まっているのはさっさと入手して、魔物から取る場合は全滅させるつもりで一気に取っちゃいましょう。」

「狙われる魔物が少し可哀想だな…。」

エドガーがこの先狩られる魔物に同情するが、こればかりはどうしようもないからな。



 その後休憩を挟みながら30階まで一気に進んだ。まぁキーアイテムの入手方法がわかっていればそんなに大変じゃないしな。

「このダンジョンは嬢ちゃん以外攻略不可能じゃないか…?」

「う~ん…。ちゃんとレベルを上げて装備とアイテム整えれば大丈夫じゃないです?」

「それでいけるのは嬢ちゃんくらいだぞ…。」

俺以外でも大丈夫な気がするんだけどなぁ。キーアイテムを集めるのは大変だろうが、人より大きな魔狼の群れや、地竜や大殺人蜘蛛がわんさか出るくらいだし。

あれ…。常人には無理か…?

「まぁそれはおいといて。ここから先ががちょっと面倒ですね。」

「嬢ちゃんに面倒と言わせる場所って聞くのも怖いんだが…。」

エドガーが何気に酷い事を言う…。泣くぞ…?

「ご主人様元気出して…?」

そう言いながらアリスが手を握ってくる。やっぱこの子はいい子だなぁ。親に悪い事吹き込まれたりしなければな…。

「冗談はいいとして、この先から40階まで灯りがなくなります。まぁ灯りは魔法で何とかするのでいいのですが…。」

「他に何かあるのですか?」

「ええ、灯りのないフロアは…でます。」

両手を前に突き出し、手をだらんと下げる。要するに幽霊系がでるのね…。

「嬢ちゃん…。レイス系の魔物は相当手ごわいと聞いた事があるんだが…。嬢ちゃんの態度だと余裕そうだな…。」

「まぁ面倒なだけで魔法や魔道具を使えば倒せますしね。ただ覇気が効きにくい上に灯りに誘われてよってきますね。」

幽霊は既に死んでいるので威圧を恐れる、と言うか何かに恐れる感情と言うのは持っていないだろう。

まぁ襲われたら魔法で一掃するし、隊列の後のほうには結界を張っておけば問題ないはずだ。

「倒すのには問題ないとすると…。わし達に問題ありそうなのか…?」

「ええ、直接攻撃は結界で防ぎますので。ただ恐怖や混乱などの精神攻撃は各々で何とかしてもらうしかないかな。」

一応精神攻撃を軽減するためにデバフ軽減の魔法を皆にかけるが、これはあくまでも精神異常にかかりにくくするだけで後は本人の気持ちの持ちようだとケイが言っていた。

魔法万能に見えてやはり手の届かない所はあるんだな…。




 「41階への階段が見えました。41階は灯りがあるので階段を下りたらそこで今日は休みましょう。」

「ああ…。流石に疲れたわい…。」

「暗闇には慣れていますが…。やはり巣の中とは違いますね…。」

エドガー一家とクイーン、蟻人族の皆は慣れないレイスとの戦いに疲れ果てていた。

怪我を負う可能性はないとはいえ、精神攻撃は辛いからなぁ…。

アリスに限っては俺の手を握ったり、抱きついたりして精神攻撃を乗り越えたようだ。

ただ単に俺に引っ付きたかっただけかもしれないが…。

階段を下り、ここで野宿する準備をする。

「この先は割りと楽だから、明日には私の拠点につけるかな。」

「嬢ちゃんの言う楽がわしらにとっての楽とは思えないのは気のせいか…?」

失礼な。この先は迷路や雑魚モンスターが居なくて、巨大ボスモンスターとの連戦だけだから楽なだけだ。

そう説明したらそれが楽と言えるのは嬢ちゃんだけだと怒られた。

通常のダンジョン攻略、広大なマップ、アイテム収集、暗闇でのレイス戦、最後に巨大ボスとの連戦。

ゲームであれば楽しめるのだろうが、これを実際にやるとなると…やっぱ難易度高すぎるか…?

まぁ戦うのは俺だし問題ないだろう。気にしたら負けだ。気にしてなんかいないんだからな…。

 若干凹みつつ本日の夕食を済ませて寝支度をする。

「先に言うけど今日はクイーンとなりに寝るのは禁止ね。」

「うぅ…。わかりました…。」

クイーンはその場に倒れこみ、よよよ吹き出しが出そうな仕草をしながら落ち込んでいた。

「ご主人様…。アリスはいいの…?」

アリスが不安そうに見つめてくる。本来ならこの子も駄目と言うほうがいいんだろうけど…。

迷っているとアリスは目を潤ませ、泣きそうになっている。これは駄目とはいえないな…。

「アリスはいい子にしていたから特別よ。」

アリスの頭に手を載せ、触角の根元をくすぐるように撫でる。アリスここ撫でられるの好きだからなぁ。

「はぅ…。えへへ…♪」

アリスは幸せそうに顔を蕩けさせて笑う。

何だろう…。クイーンの背後に『Loser』、アリスの背後には『Winner』というエフェクトが出そうな場面だな…。

寝支度を終え、地面に引いた布に寝転がると、アリスを招いて一緒に寝る。

今日はちゃんと寝れそうだ…。

そう思いながら俺は眠りについた。

ちなみにここの没サブタイトルは「クイーンの悪戯とアリスの勝利?」です。

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