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まおー様は自重してっ!!  作者: 聖 龍也
第一章(異世界にきちゃいました。ダンジョンを開発しましょう。)
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第10話 出立と大惨事?

本日もう1話書ければいいな…。無理かな…?

 「んぅっ…。」

頭の中にアラーム音が鳴り響く。昨夜時計機能でアラームが使えるか試してみたのだが、使える事が判った。

それで午前7時に目覚ましがなるように設定したのだが、よくよく考えれば蟻人族の巣は地下にあるので時計機能がなければ時間の経過が判らないな…。

「ふにゃぁ…。」

可愛い寝声がして、脇腹に柔らかい物が当たる。そういやアリスと一緒に寝たんだっけ…?

「アリス、朝だから起きなさい。」

そう声をかけ、布団代わりにかけていた毛皮を取り払う。

「っ…!?」

アリスの姿を見て思わず固まってしまった。なんでアリス裸になってるのよ…。

蟻人族は頭の触角と腕と脚の甲殻を除けばほぼ人と同じ姿だ。

肌は白く柔らかそうで幸せそうな顔で頬ずりしてくる。そして何も身に着けていないので胸が…。

「って考えてる場合じゃないっ。アリス起きなさい!」

アリスから飛び退き、毛皮を被せる。これ完全に事案発生だよ。俺は何もしてないが…。

「ふにゃぁ…。おはょぉ…。」

アリスは体を起こし、女の子座りをして寝ぼけ眼で挨拶してくる。だから見えちゃうって!

「おはよう、それと早く何か着なさいっ!」

ベッドを見渡し、アリスから顔を背けながら脱ぎ捨てられていた服を突き出す。

「うにゅぅ…。眠い…。」

そう言いながらもゆっくりと服を着る。アリス眠そうだけど俺は驚きで目が覚めちゃったよ…。

 「それでアリス。何で裸だったの?」

俺は身支度を済ませ、アリスの髪を櫛で梳きながら尋ねる。

「お母さんが好きな人と寝るときは裸になると幸せにしてくれるって教えてくれたから!」

おいクイーン…。お前は娘をどうしたいんだ…?




 身支度を済ませ、しばらくすると従者が朝食の用意ができたと伝えにきた。

先日クイーンと会談した部屋に通されると、既に俺とアリス以外の面子が席についていた。

 「おはようございます。よく眠れましたか?」

「おはよう嬢ちゃん。」

皆と挨拶を交わし、朝の食事を始める。

 「ふふ。昨夜はお楽しみいただけましたか?」

クイーンが爆弾発言してきた。やっぱり狙ったんだよな!

「昨夜は何もなかったけど、今朝起きたときは驚いたね…。」

「あらあら。うまく誘惑できなかったのかしら…?」

クイーンがアリスに問いかける。本当にあんたは娘をどうしたいんだ…。

「いや、ああいうのは勘弁してください…。」

そう言うとアリスが泣きそうな表情で見つめてくる。これはまずいな…。

「アリス、別に嫌ってわけじゃないからね…?ああいうのはもっと後でね…。」

隣に座るアリスの頭を撫でながら声をかける。

「ふふ…。よかったわね…♪」

クイーン…。あんたの一人勝ちかよ…。




 「それじゃこの後私の拠点に案内するよ。クイーン準備は出来ているかしら?」

食後のティータイムで出立できるかどうか尋ねる。

「ええ、皆の準備も出来ているしいつでも大丈夫ですよ。皆様が乗る大蟻達の準備も万全です。」

昨日の時点で大蟻に乗せてもらえるように頼んでいたので問題はなかった。

ただここに来た時と同じ速度を出すとエドガーと奥さん気絶しかねないな。

「では私が先導しますのでそろそろ行きますか。」

そういうと席を立ち上がり、皆で巣の外に出る。よく晴れていて出立するにはいい天気だ。

大蟻に跨り、後ろを振り向くとクイーンやエドガー達、他の蟻人族の女達も大蟻に跨っている。

ちなみにアリスは俺の背中にしがみついている。

 「それじゃ行きますよ。」

そう声を張ると、世界樹に向けて大蟻を進めさせる。ここからでも世界樹が見えるので迷うことはないだろう。

ってか世界樹ゲームのときよりも大きくなってないか…?



 道中盗賊や魔物に襲われることもなく世界樹の根元に到着した。

「なぁ嬢ちゃん。ここって…。」

「この巨木は世界樹で…その根元にある穴が世界樹の迷宮ですよね…?」

エドガーとクイーンが不安そうに尋ねてくる。

「そうだよ。私の拠点は地下ダンジョンの最奥よ。」

「ちょっと待て!世界樹のダンジョンと言えば未だ最奥にたどり着いた者がいない世界最高峰のダンジョンだぞ!?」

そういやゲーム時代に魔王出し最高難易度を!って張り切って作ったが、誰もクリアできなかったな…。

「まぁこのくらい何とかなるでしょう。」

そう言うとエドガーは唖然とし、クイーンも驚きで固まっていた。アリスだけは目を輝かせて俺を見ていた。

 (魔王様、聞こえますか?)

ダンジョンに入る前にケイの声がした。連絡忘れてたわ…。

(聞こえるよ。見聞きできていると思うけど、エドガー達以外にも蟻達も連れて行くからね。)

耳に手を当て、思考をケイに飛ばす。

(判りました。こちらで歓迎の準備を進めます。それと野獣の類がダンジョンに住み着いているのでダンジョン内では覇気をお使いください。)

(了解。それと皆の前では魔王様というのは禁止な。)

俺が只者ではないというのは知られているが、流石に魔王と名乗るといらぬ誤解や混乱を招きそうだしな。

(判りました。では皆の前ではお嬢様と呼ばせていただきますね。)

(あぁ…。それでいい。)

俺は男なんだがお嬢様って…。まぁ仕方がないか…。

「ご主人様?」

「ああ、なんでもないわ。洞窟内は狭い所もあるし皆大蟻から降りてね。」

大蟻から降り立ち、皆に下馬ならぬ下蟻を薦める。

皆が大蟻から降りるのを見計らってダンジョンの説明を始める。

「ここの地下ダンジョンは50階まであって、その先が私の拠点になります。」

「50階だって!?そんなに深いのか!?」

エドガーが言うには他のダンジョンは大体20階くらいまでのものが多いらしい。

20階はゲームなら浅いと思ってしまうが、現実と考えると地図もないし、食料なども持ち込まないといけないので相当大変になってしまうか。

「道順は判っているし、中の魔物や野獣はスキルを使って無視するので大丈夫よ。」

そう言うとスキル【覇気】を発動させる。

これは魔王専用のスキルで、身体をオーラと魔力で覆う。

それにより身体の強化と、周囲に威圧の効果を与える。威圧は自身よりも弱い敵の行動を阻害するデバフだ。

「じょ…。嬢ちゃんちょっと待て…。」

「どうかしたエドガー?」

「どうかした?じゃない…まずそれをとめてくれ…。」

エドガーは真っ青な顔で懇願してくる。一度覇気を切り、辺りを見渡すとエドガーとクイーン、アリス以外が気絶していた。

やっちまった…。味方にも効果が出るのな…。




それからしばらくして、皆が気を取り戻した。

「すまん…。味方には効果がないと思っていたのだが…。」

覇気も魔法と同じように調節いるのかな?流石に味方まで威圧の効果が出てしまうのはまずい。

「悪気がなかったんだから仕方がないが、殺されるかと思ったぞ…。」

「只者ではないと思っていましたが…。これほどとは思ってもみませんでした…。」

「やっぱご主人様凄いっ!」

三者三様の感想を述べるが、アリスお前は何で気絶しなかったんだ…?

「ご主人様から強い力を感じたけど、怖くはなかったよ。」

無意識でアリスに威圧が行かないようにしていたのかな?まぁ怖がられなくてよかった。

ただ味方を気絶させておいてアリスがより尊敬の眼差しを向けてくるのもどうかと思うぞ?

お読みいただきありがとうございます。

感想もお待ちしております。

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