8.ご主人様said
朝起きたら……クロがいない。
一気に目が覚めた。サアッと血の気が引く。
ど、どこに行った?連れ去られた?いや、まて、落ち着け。
首輪だ。首輪の追跡魔法辿ればどこにいるのか分かる。
その考えを浮かべたところで少し冷静になれた。
魔法で調べてみると、城下から少し外れたエルフの森の手前あたりにいるらしい。
………脱走か。
今日は天気が良い。外に出たい気分になったのだろうか?
とにかく、仕事になんて行く場合じゃない。
あの森はエルフの他に魔獣が沢山いる。深いところに行かなければ大丈夫だが、万が一もある。
早く行って連れ帰らないと。
……とりあえず着替えたら行こう。
───────
家を出て全速力でクロの元に向かう。
エルフの森に近づいていくと、数人の若い男のエルフが駆け寄ってきた。
「どうなされましたか?」
エルフの1人が心配そうな顔で話しかけてきた。
魔法をフルで使って来たから、感知されて異常事態だと思われてしまったらしい。
「いや、うちのペットがここら辺に脱走したらしく、迎えに来たんだ。」
すると全員がホッとした顔になった。
「人間の女の子を見かけたら俺に教えてくれるとありがたいのだか…頼めるか?」
「もちろんです。森のどこら辺にいるんですか?」
「いや、まだ森には入ってない。手前で止まっているみたいだ。」
「なるほど。わかりました!探してみます。」
「ああ。頼んだ。」
異世界の名前が決まりまひた。
ひいひい言いながら無い頭で考えました。
【レイユリア】にします!!
女の子の名前みたいだけど異世界の名前です。異世界の名前っていうのは【地球】みたいなことのことです。(語彙力!!)