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序章

始めて書いた作品なので変な所も多いと思いますが、よろしくお願いします。

 鳴り響くサイレン。

 夜空を照らすサーチライト。

 燃え上がり火を吹く家々。

 吐きそうになる何かが焼けた匂い。


「お前は逃げて生きろ。お前ならどこへでも逃げれる。どこまでも逃げれる。逃げて、生きてさえいれば、幸せは見つかる。いつか、それが分かる時が来るだろう。逃げろ、生きるために。」


 父の声が段々が弱くなる。

 大きく暖かかった父の手は、段々と冷たくなってきた。

 父は最後まで「生きろ、逃げろ。」と繰り返していた。

 今はもう声はしない。

 今はもう手は冷たい。

 少年は泣いた。


 鳴り響くサイレン。

 夜空を照らすサーチライト。

 燃え上がり火を吹く家々。

 吐きそうになる何かが焼けた匂い。


 少年はただ生きるために逃げた。

 涙はとうに枯れていた。

 近くで爆発が起こる。

 爆風で体が飛ばされ転がる。

 全身に痛みが走り意識が飛びそうになる。

 枯れたはずの涙が溢れそうになる。

 しかし、泣かない。

 立ち上がり走る。生きるために。

 片手には父の遺品となった蒼みがかった銀のサバイバルナイフが握られている。

 

 少年の前に一体の銀色の天使が舞い降りた。

 大きさは三メートルといったところだろうか。

 少年にはそれが何だか分かる。

 父のサバイバルナイフを体の正面に構える。

 少年の手には大きすぎるそれが妖しく光る。

「生きるために逃げろ。逃げるためにこいつを倒せ。」

 そう少年は呟き、天使へ向かって走る。




ーーードゥーム

 Divine Unidentified Metallic Extraterrestrial、DUME、神々しい正体不明の地球外金属生命体という意味だ。

 見た目は銀色の天使。顔はまるで女神のように美しい。だが、ドゥームがもたらすものは祝福では無い。絶望だ。人類では理解出来ない力で大地を焼き、人類の生み出した兵器をコピーし街を滅ぼした。ドゥームによって人類の数は半数にされた。

 ドゥームの襲来より八年。人類はまだ戦い続けている。

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