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『幸せを呼ぶ青い鳥』

 ある日、青年は森である一羽の鳥を捕まえた。


 伝説の『幸せを呼ぶ青い鳥』だ。


 だが青年はそんな伝説のことなど全く知りもしなかった。


 青年は『幸せを呼ぶ青い鳥』を他の鳥と一緒に鳥籠に入れ、市場で売っていた。

 

 そんな市場に偶然やってきたのは国王の命令でこの『幸せを呼ぶ青い鳥』を探している一人の学者。


「へい、らっしゃい」


「も、もしやその鳥は『幸せを呼ぶ青い鳥』ではないか!! それは売っているのか」


「へい、もちろん売るために捕まえてここに入れてるんですよ。買いますか? 学者さん」


「か、買う!! 買うとも!! ありがたい。国王の無茶なわがままにほとほと困っていたのだ。まさかこんな所で『幸せを呼ぶ青い鳥』を買うことができるなんて。いやー良かった。本当に良かった」


「じゃあ処理しますんでちょっと待ってください」


 青年は『幸せを呼ぶ青い鳥』をかごから取り出し、包丁で首を切り落とした。


 青年の店は肉屋だった。



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