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⒈待ち合わせ
晴天が駅前を照らす。
彼は、午後1時に関外駅にやってくる。
私は、待ち合わせに遅刻しないために早く着いて
駅前のベンチで彼の到着を待っている。
デーゲームの試合を1時間前に控えた関外駅。
両チームのファンで周辺は混雑している。
私が座っているベンチ周辺も待ち合わせの人で埋まり
彼が私を探すのは大変だろう。
そんな中、私は、(早く人混みを避けたいな)(球場でなに食べようと)
なんて考えて時間を潰す。
すると、
「関外駅着いたよ〜」
彼から連絡が来た。
私は彼と合流して縦浜スタジアムに向かう。
彼と言っているが、実はSNSで知り合ってあまり彼のことを知らない。
彼のSNSでの名前は、【圭佑】で、見た目は20代といったところだろう。
髪は茶髪で現代のファッションで不思議な点はない。
SNS友達との野球観戦に憧れて、彼と仲良くなって観戦するようになったが
いざ、あまり知らない人との観戦はなんか不安だ。
そんなことを内心考えながら私は彼と交差点を渡り球場に向かっていく。