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8話 これから、冒険者ギルドに行きます

どうも、作者のくろとらです。

3日間必死に考えて8話を無事に書き終わりました。

今回の話は冒険者ギルドについての話しになります。今回は新キャラである冒険者ギルドの受付けのお姉さんが登場します。このお姉さんは物語に深く関わるキャラかどうかはまだ決まっていませんが現在は準キャラのような立ち位置です。

では、第8話をご覧下さい

あれから、「銀鷲」に戻った俺は夕食を食べた後直ぐに部屋に戻り就寝した。そして、この世界に来て初めての朝を迎えた俺は身支度を整えた後、しっかりと部屋に鍵を掛け1階に降りて行った。


「あれっ、早いわねもう起きたの?」


「はい。今日は、冒険者ギルドに行かないといけないので」


「なるほどね。それじゃ、軽く朝食を作ってあげるから好きな席で待ってて」


「はい。分かりました」


階段を降りて行くと掃除をしていたリナさんが声をかけてきた。リナさんにこれから冒険者ギルドに行くことを伝えると「軽く朝食を作ってあげるから」と言い調理場の中に入って行った。


「はい、ハムとタマゴのサンドイッチよ!」


「ありがとうございます!!」


適当な席に座りリナさんを待っていると、数十分程度でリナさんが調理場の中から出てきた。リナさんの手には日本でも毎日のように食べていたサンドイッチがあった。


どうやら、この世界にもサンドイッチにあるようだ。


俺は、そんな事を思いながらリナさんが作ってくれたハムとタマゴのサンドイッチを食べ始めた。


「ごちそうさまでした。サンドイッチ美味しかったです」


「それは良かったわ。それじゃ、気を付けていってらしゃい」


「はい、行ってきます」


サンドイッチを食べ終わった俺は、リナさんに見送られながら「銀鷲」を後にし、冒険者ギルドに向かった。

冒険者ギルドに到着すると、そこには既にエリスとシリリアの姿があった。一応、2人を待たせたら悪いと思って早く出たつもりだったんだけど、2人は一体どれぐらいの時間にここに到着したのだろうか・・・?


「ごめん、遅れた」


「ちょっと、遅いわよハルト!!私たちがどれだけ待ってたと思うの!!」


「ちょっとエリス。私たちが早く着きすぎただけなんだからそんなに強くハルト君に言わないの」


「わ・・・分かったわよ」


結果的に俺が遅れて来てしまった為、取り敢えず2人に謝罪をした後、俺たちは冒険者ギルドの扉を開け中に入って行った。冒険者ギルドの中は早朝にも関わらず数人でお酒を飲んでいる人達の姿も見えた。俺が抱いていた冒険者ギルドのイメージはアニメなどでも見たことがある様な荒れているイメージだったが、特に荒れている様子も無くそのイメージは間違えだったようだ。


そして、俺たちはギルドの中を見渡しながらカウンターに向かって行く。カウンターに到着すると受付けのお姉さんがにこやかな微笑みを浮かべながら話しかけてきた。


「おはようございます。この度はどのようなご用件でしょうか?」


「えーと、冒険者登録をしたいんですけど」


「はい、了解致しました。人数はお連れの方を含めて3名でよろしいでしょうか?」


「はい、それで大丈夫です」


「では、まず冒険者登録について簡単に説明しますね」


「はい、お願いします」


受付けのお姉さんはそう言い、冒険者登録についての説明を始めてくれた。お姉さんの説明によると、冒険者のランクはG、F、E、D、C、B、A、Sの8段階に分かれていて、依頼の難易度だがこれはE、D、C、B、A、Sの6段階に分かれているらしい。

そして、Gランクの冒険者はEランクの依頼しか受けることができないらしい。F、Eランクに昇格すればDランクの依頼を、D、Cランクに昇格すればCランクの依頼を、Bランクに昇格すればBランクの依頼を、Aランクに昇格すればAランクの依頼を、Sランクに昇格すればSランクの依頼を受けることができるらしい。

そして、冒険者ランクを上げる方法は1つだけしか無いらしい。それは、依頼を一定回数達成すれば冒険者ランクは1つ上がるらしい。

更に、依頼を無事に達成することができれば、その依頼に見合った報酬が貰えることができるが依頼を失敗してしまった場合は賠償金のようなものが発生してしまうらしい。護衛依頼などで護衛人物を見捨てて逃亡してしまった場合は即座に指名手配され犯罪者と同じ扱いになってしまうらしい。


「はい。これで、冒険者登録についての説明を終わらせていただきますね。もしも、説明の中で分からないことがありましたら担当アドバイザーである私ミリアにお聞きください」


「はい、分かりましたミリアさん」


「では、質問などは無いようなのでこちらの冒険者登録用紙に必要事項などの記入をお願いします」


「はい、分かりました」


受付けのお姉さんミリアさんは、俺たちの前に冒険者登録用紙というものを差し出してきた。この、冒険者登録用紙に記入する内容は名前、性別、年齢、出身地、生年月日、スキル、魔法などだ。

前半の名前、年齢、生年月日などは特に迷うことなく記入することはできたが出身地の欄で手が止まってしまった。転生者の俺はこの世界の地理について何一つ知らない為、出身地の欄を記入することができなかった。だが、空欄で出してしまうと流石に怪しまれてしまうと思い適当にありそうな町の名前を記入することにした。


「記入終わりました」


「私も終わったわ」


「私も終わりました」


「はい、お受け取りしますね。記入に不備が無いか確認致しますので少しお待ちください」


「はい、分かりました」


冒険者登録用紙の記入を終えた俺たちはそれぞれミリアさんに冒険者登録用紙を手渡した。冒険者登録用紙を受け取ったミリアさんは冒険者登録用紙に何か不備が無いか確認する為に椅子に座り冒険者登録用紙に目を通し始めた。

 

「確認した結果、書類には不備はありませんでした。なので、最後にこちらの石版に手をかざしてください」


「この、石版ば何ですか?」


「この石版は、個々のステータスを確認する為に造られた装置です」


「・・・なるほど、そんな装置もあるんですね」


数十分後。冒険者登録用紙に目を通していたミリアさんが顔を上げ、特に不備は無かったことを俺たちに伝えた。どうやら、俺が適当に書いた町は本当に存在するらしい。

そして、ミリアさんは自分のデスクの下から手形の石版を取り出し、俺たちの前に置いた。どうやら、この石版は俺たち個々のステータスを確認する為に造られた装置らしい。


「じゃ、私からやらせてもらうわね」


ミリアの説明を聞き、石版に興味を示したのかエリスがそう言い一番最初に石版に手をかざした。


「はい、手を離してもらっても大丈夫ですよ。エリスさんのスキルは3つで身体強化、剣士、魔法ですね。そして魔法属性は土魔法だけですね」


「ん〜、魔法属性は1つだけか・・・。まぁ、昔から魔法は苦手だったししょうがないわね」


エリスは「身体強化」と「剣士」と「魔法」のスキルを持っていた。そして、エリスは魔法が苦手だったようで魔法属性は「土魔法」しか無かった。


「じゃ、次は私が行きますね」


「あぁ」


「はい、手を離してください。エリスさんのスキルは2つで魔法、弓術ですね。そして魔法属性は炎魔法、水魔法、風魔法、氷魔法、光魔法の5つですね」


次に、シリリアが石版に手をかざした。

シリリアは「魔法」と「弓術」のスキルを持っていた。そして、シリリアは魔法が得意なのか魔法属性は「炎魔法」、「水魔法」、「風魔法」、「氷魔法」、「光魔法」の5つ属性に適応していた。


「じゃ、最後は俺ですね」


「はい、大丈夫ですよ・・・って、スキルが5つ!?それもレアスキルに分類される収納空間とゲートもちってハルトさん、貴方は一体何者なんですか!?」


「ね・・・ねぇ、シリリア収納空間とゲートって結構なレアスキルよね?」


「う・・・うん。どっちか片方ずつ持っている人は今まで見たことはありましたけど、どっちも持っている人は今初めて見ました」


「ハルト。アンタは一体何者なの?」


「え・・・えーと」


ミリアさんの発言からして、普通の冒険者はスキルを5個も持っていないらしい。更に、収納空間とゲートの2つのスキルを持っている人も今まで居なかったらしい。

今日まで、スキルのことについて何一つ心配していなかったが、まさかこんな事でスキルについてこんなに追求されるとは思いもしなかったな・・・。


「前にも言った通り、俺はしがない旅人だよ」


「うーん。はっきり言って旅人では説明できないことは沢山ありますが、これ以上の追求はマナー違反になってしまうので、これでステータスの確認を終了しますね」


「はい。ありがとうございます」


ミリアさんは、これ以上の追求はギルドのマナー違反になってしまうと言い、俺への追求を辞めステータスの確認を終了させた。だが、3人共まだ俺の事を怪しんでいる様子だった。


第8話をご覧下さりありがとうございます。

このお話を気に入ってくださった方いましたら、是非ブックマークをよろしくお願いします。

次回の話しは初めての依頼となりますので是非お楽しみください。

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