25話 これから、ブラッドヘアーを討伐します
今回はすごく短いです。
「おい、エリスそっちに何体か行ったぞ!!」
「了解、任せて!!」
今現在、俺たちは引き受けた依頼を達成するために、最近発見された遺跡内を探索していた。因みに、この遺跡には名前が付けられていて、遺跡の名前は「ダンボ遺跡」と言うらしい。
そんな遺跡を探索してから数十分。最初のうちは魔物に遭遇することも、トラップに引っ掛かることも無く順調に進んでいたのだが、30分もしないうちに見たことも無い「ブラッドヘアー」と言う魔物の集団に遭遇してしまった。
この、「ブラッドヘアー」と言う魔物は漆黒の鎧に身を包み、巨大な大剣を握っていた。因みにこの「ブラッドヘアー」は、シリリア言わく遥か昔に遺跡内で死んでしまった冒険者や兵士達の怨念が集まり魔物の姿になったものだと言われているらしい。
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この、「ブラッドヘアー」の集団を避けては通れないため、俺たちは「ブラッドヘアー」の集団を迎え撃つことにした。シリリアには、後方から魔法での援護をお願いし。俺はエリスと共に前衛を務めることにした。
「ふぅ〜、これで10体目ぐらいか?エリスは?」
「私は、これで6体目ぐらいだと思うけど!」
真正面から斬りかかってきた「ブラッドヘアー」の攻撃を受け止め、押し返し、怯んだところを剣でトドメを刺す。これで10体目だ。
10体目の「ブラッドヘアー」を斬り伏せた後、少し離れた所で戦っているエリスにそう聞いた。エリスは6体目と答えた。
俺が10体。エリスが6体。合計16体か。いい感じたな。
俺は、そんな事を考えた後エリスに向かってこっちに戻ってくるように指示を出し、俺も一緒に後方に下がった後、後方で魔法での援護をお願いしていたシリリアに向かって「どデカい魔法を頼む!!」と叫んだ。
シリリアは若干の動揺を見せながらも、直ぐに魔法を発動させた。
「【氷属性中級魔法 アイスキャノン!!】」
シリリアが発動させた魔法は、以前使用した「氷属性初級魔法 アイススピア」では無く、それより上の「氷属性中級魔法 アイスキャノン」だった。
シリリアが発動させた氷魔法は、銃弾の様な形になり「ブラッドヘアー」の足、腹部、頭部などを次々と撃ち抜いて行き、数分後にはほとんどの「ブラッドヘアー」は地面に倒れ動かなくなっていた。辛うじて生き残っている「ブラッドヘアー」たちもほぼ虫の息だった。
「よしっ、シリリアの魔法のお陰で結構な数を削れたな。エリス、まだ微かに生きているブラッドヘアーを討伐するぞ」
「分かったわ」
俺とエリスは、シリリアの「アイスキャノン」を喰らってまだ微かに生きている「ブラッドヘアー」の討伐にまわった。




