21話 これから、休日です
更新が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
王都への依頼を終え、バヤンガ町に帰って来てから既に5日の月日が経っていた。初めての長期依頼と言う事もあり2人と話し合った結果1週間ほどゆっくりと身体を休めることにした。
そしてこの、5日間俺達はそれぞれやりたいことをやることにした。例えば、俺はこの世界のことをもっと知る為に本などが売っている古本屋を巡ったりした。
エリスとシリリアは、甘い物が食べたいと言い隣町まで足を運びスイーツ巡りをしていた。
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「ふわぁぁぁ〜。もう朝か・・・」
6日目。
俺は、開けている窓から差し込む太陽の光を浴びて、目を覚ました。俺は、ベットから起き上がり、眠い目を擦りながら服を着替え、部屋の鍵を閉め、階段を下り朝食を取るために食堂に向かった。
「あれは、リナさんとミナさんか朝食でも取ってるのか?・・・って、誰だあの人は?」
食堂に向かうと、そこにはリナさんとミナさんが朝食を食べていた。そして、そんな2人が朝食を取っているテーブルにはもう1人見たことの無い女の人が座っていた。女の人の容姿はリナさんとミカさん同様に整っており、歳の頃は恐らく20代後半でリナさんより少し上ぐらいだろう。
2人は、テーブルの上に置いてあるサンドウィッチを手に取り、食べながら何やら女の人の話を聞いていた。
2人に何かを話している女の人は何やら悩んでいる表情をしていた。
・・・一体、3人はどんな話をしているんだろうか?
俺は、そんな事を思いながら食堂に入って行き、テーブルに座っているリナさんとミカさんの2人に近付き話し掛けた。
「2人共、どうしたんですか?」
「あら、ハルト君おはよう。やっと起きたのね」
「あっ、ハルト君丁度いいタイミングで来たわね!!良かったら私達の話を聞いてくれない?」
「えっ・・・まぁ、別にいいですけど。一体、どうしたんですか?」
俺が、2人に声を掛けると、ミカさんはサンドウィッチを食べながらのほほんとした雰囲気を醸し出しながら俺に挨拶をして来た。
それに対して、リナさんは俺を見るなり自分達の話を聞いてくれない?と言ってきた。
一体、何なんだろうか・・・?
俺は、そんな事を思いながら、リナさんの横に座った。
「えーと、まず話の前にこの子の事をハルト君に紹介するわね。この子は私の友達でマナフィって言って、この街で「アナバ」って言うカフェを経営してるの」
「で、どうしたんですか?」
「えーと、その話しの前にこの子のことを紹介するわね。この子は私の友達でマナルっていって、この街で"アナバ"っていうレストランをやっているの」
俺が、3人の側に行くとリナさんは横に座っている女の人マナルさんのことを俺に紹介した。紹介されたマナルさんは俺を見て"どうも"と一言口にした。
どうやら、このマナルさんという人は、リナさんの友人でバヤンガ街にある「アナバ」というレストランで従業員をやっているらしい。
とうゆうことは、3人が話してた内容はマナルさんが務めてるお店に関することか・・・?
「なるほど。とうゆうことは、3人はそのお店のことについて何か話しをしてたんですか?」
「えぇ、そうよ。最近までは「アナバ」は繁盛していて経営状況も良かったんだけど・・・、最近その近くに新しいお店ができた影響かお客さんが来なくなって経営も傾いてるらしいのよ」
「なるほど。それで、そのお店の経営をなんとかする為に3人で話していたと・・・。で、なにかいい案は出たんですか?」
「・・・・・・1時間前ぐらいから、こうして話してたんだけど何もいい案が出なくってね。それで、どうしようかって思ってたら良いタイミングでハルト君が来たから、もしかしたら何かいい案を出してくれると思って呼んだの」
「な・・・なるほど」
どうやら、3人が話していた内容は俺が考えた通りお店のことに関する話しだったようだけど・・・。まさか、"経営状況"という重たい話しだとは思いもしなかったけどな・・・。
とゆうか、「いい案を出してくれると思って」って俺のことを買いかぶり過ぎじゃないか・・・。
「それで、何かいい案はないかなハルト君?」
「・・・・・・いい案はと言われても」
リナさんは「いい案はないかな?」と聞いてくるが、そう簡単に思いつくわけはないだろう。正直言ってこうゆう事にはあまり関わりたくないんだけどなぁ・・・。
でも、2人にそんな目で見られると。断り憎い。
「はぁ〜、分かりました。今直ぐにいい案をだすことは出来ませんが、一緒に案を考えるぐらいはできますよ」
「ありがとう!!ハルト君!!じゃ、ここに座って一緒に考えましょ!!」
俺がそう言うと、リナさんはニコリと笑い自分の横の席に座るように言ってきた。
俺は一言「分かりました」と言い、リナさんの横に座った。
因みに、エリスとシリリアはと言うとリナさん曰く、朝早くここを出て隣町にある必ず行列が出来ると言われているお菓子屋に行ったそうだ。




