20話 これから、ソードソックス子爵とギルドに依頼達成の報告をします
これで、第2章王都編は完結です。
次回は第2章に登場した登場人物の紹介となります。
そしてその次は第3章にはいかず第2.5章といういわゆる番外編のようなものに突入したいと思います。
翌日。
俺達は、依頼達成の報告をする為に、ソード・ソックス子爵の家にやって来ていた。ソード・ソックス子爵はあまりにも早い俺達の帰還に驚いていたが、俺が「ゲート」の事を説明すると直ぐに納得してくれた。
「これが、コルト公爵から「荷物を受け取った」と言う返事が書かれている手紙です」
俺は、ソード・ソックス子爵にコルト公爵から「荷物を受け取った」と言う事が書かれている手紙を手渡した。
ソード・ソックス子爵は、俺から手紙を受け取るとその場で開封し筆跡と文末に書かれているコルト公爵の名前を確認した。
「ふむ。これは、紛れも無くコルト公爵の筆跡と名前だな。確かに、確認しました」
「あとこれは、王都までの交通費として貰っていたお金なんですが、少しだけ余ったのでお返ししますね」
俺は、コルト公爵からの手紙の後に、依頼の話を聞いた際に貰っていた王都までの交通費の余りをソード・ソックス子爵に手渡した。
「本当に、君達は正直者だね。交通費が余っても嘘をついて返さないのが普通なんだけどね」
「俺達は、決して正直者なんかじゃありませんよ。俺達はただ単純に嘘をついてまでお金を得たく無いだけですよ」
「そうか。でも、嘘をつかないことは冒険者として大切なことだよ。もし、嘘をついている事が私達依頼人にバレてしまったらそれだけで冒険者としての信頼は失ってしまうからね」
ソード・ソックス子爵は、俺達から交通費の残りを受け取り俺達に向かってそう言った。
確かに、ソード・ソックス子爵の言う通り、一度でも嘘をついている事がバレてしまったらそれだけで冒険者としての信頼を失ってしまい、今後依頼を受けることは難しくなってしまうだろう。
それから、ソード・ソックス子爵は俺達に「依頼達成報告書」と言う物を書き手渡してくれた。どうやら、この依頼達成報告書と言うものをギルドに提出すれば正式に依頼達成となるらしい。
俺達は、そんな依頼達成報告書をソード・ソックス子爵から受け取り、ソード・ソックス子爵家を後にした。
▪▪▪▪▪
「依頼達成お疲れ様でした。ハルトさん、エリスさん、シリリアさん」
「はい。これが、依頼達成報告書です」
「はい、確認しました。では、それぞれギルドカードの提示をお願いします」
「はい。分かりました」
冒険者ギルドに入ると、受付に居るミリアさんに声を掛け、依頼達成報告書を提出した。
ミリアさんは、依頼達成報告書を受け取り、文末に書かれているソード・ソックス子爵の名前を確認すると俺達にギルドカードの提示を求めて来た。
俺達は、ミリアさんの言う通りにギルドカードを提示した。するとらミリアさんは提示されたギルドカードにギルドの紋章が刻まれているハンコを一つずつ押して行った。
「ギルドカードをお返ししますね。そして、これが今回の報酬銀貨6枚になります。お受け取りください」
俺達は、ミリアさんから今回の報酬である銀貨6枚を受け取り、その場で三等分に分けた。
「・・・さてと、これからどうする?」
「う〜ん、流石に昨日帰って来たばかりで依頼を受けるのはあれだしね・・・」
「それじゃ、銀鷲の近くにある料理が美味しいお店に行きませんか?」
「良いわね!!賛成!!」
「まぁ、2人が良いなら俺も別にいいけど」
依頼の報酬を三等分に分けた後、俺達はギルドを後にした。
そして、ギルドの外で2人とこれからどうするかと話し合い、その結果シリリアが提案してくれた銀鷲の近くにある料理が美味しいお店に行くことにした。
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