14話 これから、貴族令嬢を護衛します
どうも、お久しぶりです。
更新期間が大分空いてしまい申し訳ありませんでした。
更新期間が空いてしまった理由は専門学校のテストが続いてしまい新しい話しを書くことができませんでした。
これから、専門学校は夏休みに入る予定ですが追試などもある可能性があるため直ぐに更新をすることができるか分かりません。
「あ・・・あの〜、少しいいでしょうか?」
「えっ、はい。どうしましたか?」
「実は、今から先程のゴブリンたちとの戦闘で命を落としてしまった仲間たちの亡骸を近くの森に埋葬しようと話していたんですが、埋葬の手伝いをしてもらえないでしょうか?」
「はい。大丈夫ですよ」
「あ・・・ありがとうございます!!」
エリスとシリリアの2人と改めて被害状況の確認をしていると、さっき俺たちに話かけてきた兵士が再び俺たちに話かけてきた。そんな、兵士の話の内容はゴブリンたちの襲撃により命を落としてしまった仲間の兵士たちの遺体の埋葬を手伝って欲しいというものだった。
どうやら、兵士たちが話し合った結果、今の被害状況から亡くなった兵士の遺体を持ち帰ることはできないと判断し近くの森に埋葬することにしたらしい。
俺たちは当然亡くなった兵士たちの遺体の埋葬を手伝うことを承諾した。そして、俺たちは生き残った兵士たちと共に亡くなった兵士たちの遺体の埋葬を始めた。
「本当にありがとうございました!!」
「いえいえ、俺たちは人として当然のことをしたまでですよ。それより、あの兵士さんは大丈夫なんでしょうか?」
亡くなった兵士たちの遺体の埋葬を終えると、1人の兵士が俺たちに近寄り再び頭を下げお礼の言葉を口にした。俺は、兵士のお礼の言葉よりも遺体の埋葬が終えたにも関わらずその場から一切動こうとしない1人の若い兵士のことが気になってしょうがなかった。
「・・・・・・・・・今回のゴブリンたちの襲撃で亡くなった中にあいつの従兄弟もいたんですよ。関係性は従兄弟でしたが本当の兄弟見たく仲が良く、部隊の中でもいつも一緒にいましたよ」
「・・・・・・そうなんですか」
どうやら、このゴブリンたちの襲撃により命を落としてしまった兵士の中にあの人の従兄弟がいたらしい。若い兵士は亡くなった従兄弟のお墓に長い黙祷を捧げ、俺たちに向かってその場で深々と頭を下げた。
そして、その兵士の横に居た白髪の老人が俺たちの元に向かってきた。
「シリリアさん。腕の怪我の治療をしてくださり、本当にありがとうございました。貴方のお陰でこの命を失わずに済みました。本当に何ってお礼を言っていいのやら・・・」
「い・・・いえ、私は人として当然のことをしたまでてす!!な・・・なので、頭を上げてください!!」
自分に向かって頭を下げた老人に対して、シリリアが慌てて頭を上げるように言った。そんな、様子を見ていた俺とエリスの元に金髪の少女が近寄って来た。
「ハルト様、エリス様。先程は私たちを助けて下さり本当にありがとうございました」
少女は丁寧な言葉遣いで、俺とエリスに向かってお礼の言葉を口にした。この少女の丁寧な言葉遣いや服装からしてこの少女は恐らく貴族の令嬢かなんかだろう。少女たちが乗っていた馬車は俺たちが借りた馬車よりも数段高級そうなものだし、この多くの護衛からしてもこの考えは間違いないだろう。
「ご挨拶が遅れてしまい申し訳ありませんでした。私の名はファンタ・コルトの娘ファンタ・ソーナと言います」
「私は、ファンタ公爵家に執事として勤めております、オルドと申します」
・・・公爵家?
とゆうことはこの少女は王族の血を引いている子っていうことになるのか?
俺が、そんな事を考えていると横に居たエリスとシリリアが地面に膝をつき少女に向かって頭を下げていた。
一体、どうしたんだろうか・・・?
「・・・2人とも、一体どうしたんだ?」
「どうしたもこうしたも無いわよ!!この子は、公爵家で私たちは農民。つまり、身分は圧倒的にこの子の方が上なの!!だから、アンタも早く頭を下げなさい!!」
「ハルト君、早く!!」
「わ・・・分かったよ」
2人が地面に膝をつき少女に向かって頭を下げている理由は少女が公爵家だかららしい。どうやら、この世界では身分の低い人達は身分の高い人に出会ったらこうして頭を下げなければならないらしい。
俺は、2人にそう言われながら地面に膝をつき少女に向かって頭を下げた。
「ちょっと、待ってください。あなた方は私たちの命の恩人です、だからどうか頭を上げてください」
「わ・・・分かりました」
ソーナにそう言われ、俺たちは素直に頭を上げ立ち上がった。
「そんな事よりも、御三方に1つお願いがあるのですが」
「・・・お願いですか?」
頭を上げ立ち上がった俺たちに向かって、公爵家の執事を務めているオルドさんがそう言った。
「先程のゴブリンたちの襲撃により、護衛についていた兵士は8人から4人に減り、その4人も怪我を負ってしまい十分に動けない状態です。そんな所をもう一度魔物の襲撃や盗賊の襲撃に合ってしまった場合100パーセントお嬢様を守ることはできないでしょう。そこで、ハルトさんたちに王都までの護衛を依頼したいのですが、よろしいでしょうか?」
「えーと、まぁ、俺は別に大丈夫ですけど・・・」
オルドさんの頼みというものは、王都までの護衛依頼だった。確かに、オルドさんの言う通りこの状況で魔物や盗賊の襲撃に合ってしまったら全員の命はないだろう。
俺には、特にこの護衛依頼を断る理由が無いから、依頼を受けてもいいと思うが、さっきから一言も言葉を発していない2人はどうなんだろうか・・・?
俺は、そんなことを考えながら横にいる2人を見た。
「・・・私も、別にいいわよ。どうせ、目的地は同じだし」
「私も、全然大丈夫です」
意外な事に2人とも、ソーナたちの護衛依頼を受けることを承諾してくれた。
「2人とも、大丈夫なようなので王都までの護衛依頼お受けします」
「ありがとうございます!!」
「では、改めて王都までよろしくお願いします」
こうして、俺たちはソーナたちを無事に王都まで護衛するという新たな依頼を受けることになった。
作品を読んでくださりありがとうございました。
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