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10話 これから、依頼を達成します

どうも、作者のくろとらです。

今回は初めての依頼薬草採集のお話しになります。

そして次回で第1章異世界編が完結となります。

第2章は王都編というものを予定していますので是非お楽しみください。

依頼内容である薬草が生えている場所は、バヤンガ町の東の方角にある「クルスの森」というところだった。エリスはクルスの森まで馬車を借りて行こうと言っていたが、依頼用紙にクルスの森はバヤンガ町の近くにあると書かれていた為クルスの森まで歩いて行くことにした。バヤンガ町を出発してから15分。依頼用紙に書かれていた通り直ぐにクルスの森に到着した。


「クルスの森は比較的に安全な森らしいけど、一応何かあったらいけないから慎重に進んで行こう」


「そうですね」


「分かったわ」


この、クルスの森は比較的に安全な森であり生息している魔物もスライムやコボルトと言った低ランクの魔物ばかりだが、万が一のことがあったらいけない為慎重に進んで行くことにした。


「ちょっと、どうゆう事よ!!こんなに、歩き回ってるのに何で薬草が1本も見つからないのよ!!」


「エ・・・エリス少し落ち着いて、そんなに怒ったて薬草は見つからないよ」


だが、クルスの森を歩き回って30分。俺たちはお目当ての薬草を見つけることができていなかった。そして、薬草が見つからないイライラがMAXに達してしまったのか遂にエリスがキレてしまった。今は、シリリアが何とか宥めてくれているがそれも時間の問題だろう。


しょうがない。いつまでもこうしてる訳にもいかないし、あのスキルを使ってみるか・・・。


「取り敢えず、このまま無闇に歩き回っていても埒が明かないし、俺のスキルで薬草が生えている場所を確認してみるよ」


「・・・スキルですか?」


「あぁ、スキルだ」


「【スキル 世界地図】」


俺はスキル「世界地図」を使用した。「世界地図」を使用した結果、薬草はここから西の方角に2キロほど歩いたところに生えているらしい。


「なるほど。どうやら、薬草はここから西の方角に2キロほど歩いたところに生えているらしい」


「・・・それって、嘘を言っている訳じゃ無いわよね?」


「あぁ、本当だ」


「エ・・・エリス。取り敢えず今は、ハルトくんの事を信じてみようよ」


「・・・分かったわよ。シリリアがそこまで言うなら信じてあげるわ。でも、もし薬草が生えていなかったら覚悟しなさいよ」


「わ・・・分かったよ」


「世界地図」を使用し薬草が生えている場所を確認した後、俺は後ろに居る2人に薬草が生えている場所を伝えた。シリリアは最初から俺の事を信じてくれているようだったがエリスはどこかまだ怪しんでいる様子だった。取り敢えず、シリリアがまたエリスのことを説得してくれたお陰で少しは信じてくれたようだった。


俺は、「世界地図」を確認したがら2人を先導して薬草が生えている場所に向けて歩き始めた。


そして、しばらく歩いていると数百メートル先に木々が集中的に生えている場所に薬草が生えていることを確認できた。俺たちは再び薬草が生えている場所に向けて歩き始めた。


「・・・まさか、本当に薬草が生えているとは思いもしなかったわ」


「と・・・取り敢えず、今は今回の依頼の薬草を採取しましょう」


「そうだな」


「えぇ、そうね」


薬草が確認できた場所に到着すると、そこにはしっかりとお目当ての薬草が生えていた。その事に、エリスとシリリアの2人は驚きを隠せていなかった。


薬草採取を開始してから15分。俺たちは依頼内容である薬草を全て採取した。そして、採取した薬草をそれぞれの鞄に詰め込み、魔物や盗賊の襲撃に備えながら森の中を進んで行き、無事にクルスの森を出ることができた。


結果的に森の中を歩き回っていたせいか疲労が溜まっており20分もの時間を掛けて、俺たちはバヤンガ町に到着した。バヤンガ町に到着した俺たちは依頼達成の手続きをする為にギルドに向かった。


「はい。確かに依頼内容である薬草50本確認致しました。依頼達成です。では、それぞれギルドカードの提示をお願いします」


リナさんは俺たちから薬草を受け取り、数を数えた後、俺たちにギルドカードの提出を求めてきた。俺たちは、それぞれ自分のギルドカードをリナさんに手渡すとリナさんはギルドの紋章が刻まれているハンコをギルドカードに押していった。


どうやら、このハンコが一定数溜まると冒険者ランクが上がる仕組みらしい。


「はい。それでは、こちらが今回の報酬銅貨9枚となります。どうぞ、お受け取りください」


リナさんから、今回の報酬銅貨9枚を受け取ると俺たちはその場で三等分に分けた。

そして、俺たちは報酬を分け終わりエリスの提案で喫茶店「オレンジ」で休息を取ることにした。


「あっ、ハルトくん。ちょっといいですか?」


「え・・・まぁ、大丈夫ですけど。どうかしましたか?」


「実は、ギルド長がハルトくんと話をしたいと言っているんですがお時間の方は大丈夫でしょうか?」


「え・・・えーと、俺は別に大丈夫ですけど・・・」


ギルドを出ようとした時、リナさんに声を掛けられ入り口近くで引き留められた。俺は後ろを振り返った。

話の内容は、このギルドのギルド長が俺と話をしたいということだった。個人的には特に急ぎの用事も無かった為ギルド長と話をするのは特に支障は無かったがエリスとシリリアの事が気になりチラッと2人の顔を見た。


「あぁ、私たちは大丈夫よ。先にオレンジで休息を取ってるから」


「ゆっくりと、ギルド長さんとお話していても大丈夫ですよ」


「ど・・・どうやら、大丈夫そうですね」


2人は面倒事に関わるのが嫌だったのか、「先に、オレンジで休息を取ってるから」と言いさっさとギルドから出て行ってしまった。そして、残された俺はリナさんにギルド長が居る部屋であろう2階の一室に案内された。

10話をお読み下さりありがとうございました。

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