第一章 幼少期
知らない天井だ…
一度は言ってみたい言葉を思い浮かべて現状を考える。
私のなまえはまだない!…ではなく思い出せない。
44歳二児のパパであり下の子である娘大好きオッサンは覚えている。
息子は20歳で社会人、娘は高校二年生、嫁とは学生結婚だが仲が悪かった。
記憶を辿る。
あの日、天気が良かったので娘と神社へ散歩へ行く途中暴走車が突っ込んできてから…記憶が無い。
自分の手を見ると小さい…恐らく死んで転生したのかな…
娘はどうなったのだろうか…
何となく近くに居る気がするんだがな…
あ!綺麗なネェちゃんがきた!
何か話してるがわからん!
抱っこは…なかなかにいいな…
まぁなんとかなるだろう!
と、前向きに考える事にし今を楽しもう!
『パパ!顔にやけてる』
私は、決してやましい事はしていないがすごく焦る。
『その声は娘!どこだ?』
『横!横!』
そこには目に入れても痛くないぐらい可愛い赤ちゃんが!
『我が娘よ!』
と横を向けないため想像で返答してみた!
なぜ頭にこえが聞こえるのだろうか?
『冗談ばかりしないで現状説明するよ?パパは今は私の双子の兄で二人だけでならテレパシー?で会話ができるの。この状況になったのは車の事故に巻き込まれたから。』
『ふむ。わかった!』
と返答しさりげなく、女性の胸の温もりを堪能する。完璧だ!
『パパ!その人新しいママだからね?』
『…娘よ!どこから覗いてるのだ!パパは好きでこのような格好になってるわけでわない。
身体が動かないから仕方ないのだ!』
と返答し決して本意ではない事を伝え、
胸に顔を埋めて温もりを堪能してみる…
甘えてる感覚だな…コレはこれで懐かしい感じだな。
と横から筋肉ムキムキのイケメン男性が可愛い赤ちゃんを抱いて来た。
『娘よ!そのデカいのは新しいパパか?』
『はぁ…そうだよ。』
パパの威厳を保ちつつ、
娘の呆れる声は置いて置いて現状わかってる事を確認し纏めてみた。
パパは兄となり娘は妹となり、兄妹双子。
名前は私がシュウ・アスナフル。妹がセアラ・アスナフル。3倍で動きそうな名前だ。
家は公爵の金持ちらしい。
魔法などある定番の時代設計らしい。
兄妹でテレパシー?で会話が可能。
今は0歳。
何故妹セアラが現状把握してるかは不明らしい。記憶に残ってるからだそうだ。
母の胸に顔を埋めながら妹セアラへまとめた内容を伝える。
結論!新しい人生楽しもう!はっはっはっ!
♦︎両親
「私の可愛い双子ちゃんは天使でちゃね!」
「あなた。まだ生まれたばかりだから大きな声を出さないで下さい。怖がられますよ。」
身長2メートルはある筋肉ムキムキの男性と赤い髪の絶世の美女。
シュウとセアラの両親だ。
「この子達は自由に楽しく過ごしてほしいな。」
「そうね。兄姉もたくさんいるからしがらみからは解放できる環境を作ってやりたいわね。」
両親の想いに応じるかのように楽しく自由に過ごそうとする兄シュウとそれに振り回されるがその状況を楽しむ妹セアラののんびりした日常が始まるのです。