勇なる者
謁見の間には一人の青年が膝をつき待機していた。
謁見の間の窓から溢れる光のせいなのか
青年が輝いてみえる・・・。
「面をあげよ」
その声で青年が顔を上げる
二十代半ぐらいだろうか、赤い髪に透き通るような青い瞳、凛々しい顔立ちをしている。
「何ゆえ謁見を望んだ」
ああ、お願いします!勇者なんでしょ?
そうなんでしょ?お願いだから勇者だと言って
ね!ね!ね!ね?
すがる様な思いで耳を傾ける。
「御告げありまして、勇ちゃんは結構腕っぷし有るんだし王さまをちょっと手伝ってあげてよと神様が夢で言うので」
キターー\(^-^)/ーー!!!
はいはいはい神様ナイス~!
神もう、神ってるね!いや本当!
「では、お主は勇者なのか!?」
いや、もう勇者でしょ~それ以外ないしょ~!
「いや、勇者ではないですが勇治といいます、みんな勇ちゃんとか勇くんとかで呼んでます」
あれ~なんかちょっとズレた?
参ったなぁ~!もう大分期待しちゃったよおじさん!
不味いなぁ~マジで不味いなぁ~!
「おお、では勇者よ!聞いて欲しい」
なし崩しでとりあえず話を進めさせて貰おう
「御待ちください!私は勇者ではなくて勇治です」
あぁ・・・気付いちゃった?だょね
そうDA・YO・NE~!
「そうか、済まない勇治こと勇くんだったな、最近歳のせいか物忘れ酷くて申し訳ない」
・・・仕方ない諦めよう
「改めて言おう、勇者くん!そちに」
「御待ちください王さま!何か真ん中に一文字増えた様に聴こえましたが?」




