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王様と勇者くん  作者: 鈴澄泪
17/19

師として、女として・・・

亮くんと風呂に入りたかった・・・

この思いだけはどうしても捨てきれなかった!

勇治の奴の鋭い突っ込みに思わず動揺したのが

間違いだった・・・

だが、しかし!

自分にとって偶像(アイドル)である亮くんと

間違えてお風呂に入れるなら、いくらでも払おう!いや!この命を捧げて構わない!

そして、あわよくば私の身体に思わず、欲望の熱き血潮をたぎらせようものなら全力で受け止め!

羞恥と興奮の責め苦に苦しむならば

私が正しき方向に導くものを・・・


なんてこと考えながら、この身体を見て彼は欲情してくれるだろうか?

筋肉質で絞れてはいる、全盛期に比べたら少し脂肪が付いて丸みは帯びて女性らしくは見えるだろうか?

胸が大きい方が好きだろうか?

身体中傷だらけだし、歳も取っちゃった。

亮くんはこんな私には魅力は感じないのではないか?

胸も大きくはない、手の平サイズ!

そう!スッポリ収まる手の平サイズなのよ!

自分で自分の胸を揉みながらそう言い聞かせる。

でも、勇治なら大は小を兼ねると言ってぶった切りそうだ・・・

しかし、二人とも強くなったな

勇治に関して戦闘センスがあったのか伸びが凄い

亮君に関しては順応性が高いのかみるみる成長しているのが分かる。

二人ともここら辺なら充分通用するだろう、だが、それは個人としてのスペックの問題で集団戦闘は全くの別物である。

相手の力を出させる前にこちらの攻撃を加え殲滅する

これが集団戦闘の極意なんだけど

二人には二人の三人には三人のと増えれば増えるだけ

攻撃パターンは増える。

高レベルの5人組と低レベル5人組で普通に戦えば高レベルのグループが勝つけど、集団戦闘は連携が上手い方が勝つ

レベルの差も埋めれるくらい重要だ。

この二人にはそろそろ集団戦闘を学ばせないと深手を負う可能性が高くなる、特に二人は近距離と遠距離の組合わせなのだから重要性は増すばかり、一日は集団戦闘の講義をしよう

次に複数の敵を相手の実戦訓練をさせよう、彼らが無事に帰って来れるように・・・


次の日から

二人対一人でのコンビネーションの連携からまずは練習させる。

ユニークスキル「カウンターレディー」は封印するルールでスタートする。

二人は縦に並ぶ陣形を取る、それは正解!

だけど、攻撃に出た勇治を投げ、詠唱に入っている亮君を投げて寝技で押さえ込む!

ここぞとばかりにセクハラしまくる!

教師の特権だから文句は言わせない!!

こそばしてたり、大事なところ触ったり、昨日の雪辱を晴らす・・・

いや、相手の危機感を高める為に仕方なくしているだけ!!

だから、あんな所や、こんな所を触ろうが、それは亮君の為!

そう!ライオンが我が子を千尋の谷に突き落とすのと一緒!!

勇治が立ち上がりもう一度向かって来るがまた投げ飛ばす!

邪魔しないで、良いところだから!

それから後2回程投げて亮君に悪戯出来たので満足した。

「さて、まずは勇治!あんたは突っ込み過ぎ!仲間が詠唱しているのに盾役をしないといけない貴方が守らないで攻撃仕掛けてどうするの?あと亮君!貴女は詠唱が短くて済む魔法を選ぶとかの工夫が必要よ、相手の動きを止めるだけでも結果は全然違うの」

「盾役って何すればいいんだよ?」

「後衛はどうすれば?」

盾もしくはタンクと前衛は言われるそれは相手に一撃を加えるか、相手の一撃を受け止めて反撃すると言う集団戦闘の要である。

盾が弱いと後衛の魔法使いと僧侶が狙われ、力が発揮出来ない。

そして、後衛は状況に合わせて魔法や回復を使い分けないといけない、時には詠唱の時間が少なくて済む攻撃を時には詠唱時間が掛かっても必要な魔法を使うなど

全体を見れて戦局を読む力が必要になる。

リーダーや、参謀は大体後衛が勤めるのは理に叶っている。

「と、まあ役割分担は重要で息を合わさなくては満足に力を出す前に相手にやられるわよ!」

何度か集団戦闘を練習してある程度形になったのを見てから

早いが練習を終了する。

「今日は少し早いけど練習は終了ね!明日は最終訓練をしてこの合宿を終了します、休むなり食事にするなり好きにしてね、私はちょっと出掛けるから」

「ご飯だけ作っておいておきますね!」

ありがとう、言い残してあっという間に居なくなってしまった。

「どうせアイドルのライブでも見に行ったんだろう?ゆっくり休もうぜ!」

「本当にそうでしょうか?なんか少し嫌な予感するんですけど・・・」

「気にし過ぎだって!そんなことより修業最終日なんだから何か旨い物でも作って食べようぜ!」

「だと、良いんですが・・・」


その予想は的を得ていた。

彼女は気配を消して周辺を探索していた、ある場所を探して・・・

少し離れた場所ではあったが確かに発見出来た。

見晴らしの良い場所にあり、見張りが居た。

しばらく観察して大まかな人数を確認する、およそ20くらいか

武装は盾と剣に弓、三人で掛かれば攻略出来るだろうが、二人となるとかなり難しいか・・・

最後の試練

ゴブリンの巣を攻略すること

これがナオミの考える最終試験だった。

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