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王様と勇者くん  作者: 鈴澄泪
15/19

徹底的にやるっきゃねぇ!

カウンターとは本来相手の攻撃挙動から

全体重が乗った攻撃が当たる前にこちらの攻撃を

相手に当てる事で威力を上げる高等テクニックである。

当然、尋常ではない集中力を必要とする、ユニークスキルと言えどそれは一緒である。

むしろ、ユニークスキルになればそれ以上を必要とされる。

ユニークスキル『カウンターレディー』

相手の攻撃が100%に達した攻撃を捌き

こちらの100%を叩き込むと言う荒業だからだ

修練と才能が合わさり発現した能力だ。

通常はユニークスキル(個別技能)は誰もが真似できるものではない、元々持ち合わせるか、発現するかしかない。


四日目

前日の出来事があっただけに攻撃が曖昧になる、その為が大きな反撃は無かった、フェイントなども試してみたが流石に見抜かれる、攻撃の意思が込もってないのを見透かされているかのようだ。

例えば、剣を上段から降り下ろして、相手が当たらない距離に離れたところで、降り下ろした剣で足元の土を巻き上げて目眩まし使うつもりだったが、最初の一太刀は予想通りにかわされたが、巻き上げようとしたら持ち上がらない

かわしたとみせて剣を踏みつけ土台してにして顔めがけて鋭い蹴りが飛んで来る。

咄嗟に剣を離して蹴りかわす!

鋭い蹴りが鼻先を掠める!

こんな具合でまともに戦えない、それでも思い付く限りの攻撃を試してみるが、時間切れでその日は終わる。


五日目

観察する、相手の構え方、捌き方、腕の使い方

構えは身体の正中線をカバーするかのように両腕が正面に来るように、集中というよりはもはやトランス状態の様な深さでどんなフェイントにも動じない、打撃に関しては綿にでも触れているかのような感触の無さからの反撃が繰り出される。

流石は無敗と言うのも頷ける。

ならばと、ショートソードを腰の鞘に仕舞い、ナオミと同じ様に構え、そして、深く集中する。

時間がゆっくり流れる、お互いに構えたまま

ナオミは集中しながらも勇治の構えを見る。

鏡写しの様な完璧な構え方

ただのはったりか?それともコピー出来たとでも言うのか?

自分の構えを解き、打撃を加えに掛かる!

が、少しは感触は有ったが鋭い反撃が飛んできた。

間一髪でかわす!成る程、完全では無いがカウンターをマスターしているようだ。

楽しくなってしまう、ならばと色々な角度から

攻撃を繰り出すが、想像以上のカウンターの出来映えに笑いが込み上げる。

面白いこの子は本当に面白い!

カウンターレディーの80%コピーと言うべきか?

昨日までは手足も出なかったのに、私のカウンターまで真似てしまうとは・・・

「そこまで、今日は終了」

対した物だと思った。真似事レベルで出来る技ではない、それをここまで仕上げてくるとは

一対一の戦いならそう簡単には負けないだろう

ただし、それは相手が人間ならばの話だが・・・

「対した物です!流石は・・・おい?」

勇治は構え解くと同時に気絶した。


夢を見ていた。

変質者が顔を覗き込んでいる。

「またあんたか変質者」

「相変わらず失礼な奴じゃ!神の中の神にして全知全能の」

「・・・変質者」

「ゼ・ウ・スです~!どうじゃ?ワシからの贈り物は?」

贈り物?物なんて貰ったか?

「なんのことだ?」

「お前、ワシが与えたユニークスキル『神の贈り物』の効果はどうじゃ?」

そんなスキルを持ってたのか、でも、使用した感じはしなかったけど

「『神の贈り物』は相手のユニークスキルを分析することで80%までならコピー出来ると言う有り難いお前さん用のユニークスキルじゃ、そして、このスキルにはもう一つ機能があるが、それは次のお楽しみ」

だからか、カウンターレディーが真似出来たのは・・・

「サンキュー変質者!大事に使うよ」

ゼウスほ立ち上がり

「変質者言うな!まあ、よい、さあ、勇者よ!魔王を討伐するのじゃー!」

と言いつつまた汚い物を見せ付けるところで意識が遠退いた・・・


気が付いたら夕暮れになっていた。



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