表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
撮影会モデルに 嫉妬するなんて  作者: 三ツ星真言
3/6

レースクイーンに怒る

「まいう~」

 鮭と卵とネギしか入っていないのに、

信じられないほど美味しい。

 鮭の塩味と卵の甘みに香ばしいネギが加わって

「味のメリーゴーランドや~。」と、

どこかのグルメレポーター気分になる。


 動物性の肉を使っていないのは、最近太ったと

騒ぐ私のことを考えてくれたのだろう。

 いつもの私なら有り難く感謝するところだが、

今日の私は嫌味と受け取ってしまう。


 撮影会のモデルの名前を聞いたけど、

全然興味がないから聞き流したが、

きっとスタイル抜群でボン・キュー・バーンの

くびれ美人に違いない。


 素直でない自分が嫌になる。


 スープを一口飲んだ。

「まいう~」

 しつこいってか。


 スープは確か味覇うえいぱあーといったかな、

 大阪人なら誰でも知っているという調理の素。

 チャーハン、スープ、野菜炒め、焼肉と何にでも使える

万能の素だそうだ。

 お湯に溶かして溶き卵とネギを入れて、

ほんの少しコショウを加えただけなのに、

本格中華スープになっている。

 これだけ美味しいんだから、出来立ての熱々なら

もっと美味しかったに違いないと考えると、

また怒りが再燃焼する。


「そうだ、思い出した。

 レースクイーンだ。

 何でレークイーンが撮影会のモデルやってんだよ。

 レース場で旗を振ってればいいじゃん。」

 私はブツブツ文句を言いながら、

彼が作ってくれたランチをきれいに

たいらげるのであった。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ