月曜日
「うへへへへへへへ」
「うわっ、キモっ!」
良は大学へ向かって歩いていた。
明日新垣さんと会える!楽しみだな!
ずっとそのことが頭のなかにあり自然と笑顔になる。
通りすがった女子高生に何か言われた気がするが、気にもならない。
前会ったとき、良からでなく凛からまた会えるかと言われたこと
凛を気にしている良からしたら、嬉しいことこの上なかった。
「うへへへへへへへ」
「ぐへへへへへへへ」
良の後ろからエロ本を読みながら準が近づいてきた。
「うへへ.......お、準じゃん」
「あ、良 おはよー」
「おはよー なに読んでんの?」
「ん? エロ本」
「さすが準、朝からやること違うわ」
良は笑って言う。
「だろ? この人がエロくて、見ろよ」
「うわっ......これは......」
「「ドゥへへへへへ」」
「ママー! あの人たちエッチな本読んでるー!」
「こらっ! 見ちゃいけません!!」
そんなこんなで大学につき、午前中の授業が終わった。
二人は中庭にある日影のベンチに座っている。
「今日は食堂もう全席埋まってたなぁ」
良は呟く。
「だなぁ、昼時だと生協(大学内のコンビニ)も混んでて弁当買うのにも大変だしな」
準はスマホをいじりながら返事をした。
「ちょっとすくの待つか」
「だな」
二人はしばらくベンチでボーッとしていた。
良は明日会える凛のことを思う。
聞きたいことはまだまだあった。
趣味はなんなんだろ? あと今まで学校はどうだな感じだったのかな? 休日は何してるんだろう?今まで付き合ってた人とか....いるのかな? てか今も....
「なぁ良」
スマホをいじってた準がスマホをしまい、良に話しかける。
「ん?」
「俺、好きな人が出来たんだ」
「うぇ!? まじで!?」
「ああ」
いきなりの衝撃告白に良は驚く。
準は少し照れたような、そんな顔で前を見てる。
「どんな人どんな人??」
「なんか......どこかおっとりしてて、大人びた人」
「おぉ~! 可愛い??」
「可愛い」
「おおぉ~!! 巨乳??」
「巨乳」
「殺す!!!!」
ズザッと音を立てて良は立ち上がった。そして準を睨み付ける。
「あはは! まてまて、落ち着け! まだ付き合ったわけでもないから」
準は優しく笑いながら言う。
「ただな、その人耳が聞こえないんだ」