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大切なこと  作者: タスマニアン
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ベンチ

日のあたるベンチで小説を読むのが好きだった。


 お気に入りはンガーブックスカフェの近くにある、少し大きい森林公園の中にあるベンチ。その公園は子供向けのアスレチックやランニングコースもあるにぎやかな場所だ。


 そのベンチはアスレチックから少し離れた水飲み場の近くにあって、午後になると木と木と間からの日差しがちょうどあたり、なんだか神秘的なベンチに見える。


 今年の春大学に通うためにアパートで一人暮らしを始め、暇なときアパートの周りを散歩してたら偶然見つけた。

 それから俺の午後講義のない日はンガーブックスカフェでカフェモカを買い、そのベンチで読書するのが日課になっている。


 ちなみにその神秘的なベンチでカフェモカ片手に子供の遊び声聞きつつ読書する俺カッコいいなんてちっとも思ってない。いや全く!ほんとに思ってないかと聞かれると......ちょっとだけ思ってる.......


あわや大学から帰る女子が俺の姿見て、いつか俺と同じようにコーヒー片手に側に来て



「何読んでるんですか? いつもここで本読んでますよね、実は私も本読むの好きなんです! 良ければお話ししませんか?」



なんて声かけられるの期待してるなんてちっとも全くこれっぽっちも思ってませんよ!! いや全く!



 そんなこんな春も終わった夏の日、片桐良(かたぎりりょう)は今日もベンチで本を読んでいた。

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