四章 hero crisis
ドゴォォォオオオォォ……
校庭に、土煙と爆音がとどろく。
―どんなに決心したって、このままで勝てるわけがないっ・・・
武器を構え、マネージャーに向かって走っていく燈麻は冷静に彼女の動きを観察した。
体にまとう闇は絶え間なく揺らめき、マネージャーの体もそれに伴って見え隠れする。
―その・・・殻をぶち破るように、己の力で・・・!
「う・・・おぉぉぉぉぉお!!!」
「あっ・・・燈麻っ!」
大鎌を振りかざし、高く跳んで切りかかった。
その歯は闇を貫き、マネージャーの体に切りかかる。
・・・―ように、見えた。
シュウゥッ
「!!」
武器が・・・、闇に呑まれて消えていく。
<直接なら―なんて、あるわけないだろう?>
「なっ・・・」
―王・・・魔王なんてものではない・・・何か・・・
そう感じた燈麻の脳裏に、一つの単語がよぎる。
―すなわち・・・、
先輩が闇、俺は光、雅は・・・影・・・。
「そうだな・・・」
「?」
「雅、さっきの技さ、もう一回お願いできる?」
「え?あ、あ・・・ああ」
燈麻は必死だった。マネージャーを早く助けるために。
「光による地に這う影 闇を絡め!」
そして雅の影が揺らぎ始た時に、燈麻は槍を出現させて空中に舞い上がり―
「シャイニング・フラワーッ!」
雅を強い光で照らした。
「燈麻・・・?いったい・・・?」
その時、雅の影が、大きい白鳥のように変わる。
「雅!!」
<なるほどな・・・>
「「グロウ・シャインライト!!」」
白鳥が、闇に絡んでいく。
<光で影が強く・・・か。だが・・・>
マネージャーは鼻で笑うと、さっと手を上げる。すると、まとった闇が蛇のようにそこへ集まった。
―隙ができた!!
「シャイニング・・・」
グワァァァアアァァア・・・
「!!燈麻、危ない!」
雅の声が聞こえた。はっとして、鎌の動きを止める。
目の前に、闇の渦が迫っていた。
「―――――――!!」
「燈麻ァっ!!!!!」




