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アトリの鏡
「魔法の鏡?」
「ええ。アトリの鏡と言います。例えばあなたの持ってるそのアイス。映してごらんなさい。何が見えます?」
「椅子だ」
「それから、この飴玉だと……」
「うわっ。目玉が!」
「面白いでしょう」
魔法具店の主は微笑んだ。
「なるほど「アトリ」ね……。買います」
「まいどあり」
*
店を出て待っていた彼女に駆け寄る。
「面白い鏡を見つけたんだ。ほら……」
だが彼女を鏡に映した僕は凍りついた。
「あら? 熊が映ってるわ」
「魔法の鏡?」
「ええ。アトリの鏡と言います。例えばあなたの持ってるそのアイス。映してごらんなさい。何が見えます?」
「椅子だ」
「それから、この飴玉だと……」
「うわっ。目玉が!」
「面白いでしょう」
魔法具店の主は微笑んだ。
「なるほど「アトリ」ね……。買います」
「まいどあり」
*
店を出て待っていた彼女に駆け寄る。
「面白い鏡を見つけたんだ。ほら……」
だが彼女を鏡に映した僕は凍りついた。
「あら? 熊が映ってるわ」
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