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健やかなる時も、病める時も
「健やかなる時も、愛することを誓いますか」
「はい」
式場は緊りつめていた。
「病める時は?」
神父の口調も固い。
「誓いますわ」
よし。
……一歩前進だ。
だが油断はできない。
「では富める時も……」
「……」
予想通り黙る彼女。
「まさか、また?」
「はい。適当に誓っては申し訳ありません。よく考えてみます」
一礼して出て行く彼女。
「……次はいつでしょうね」
神父が呟いた。
「健やかで二ヶ月、病めるで四ヶ月……次は半年後かな」
「健やかなる時も、愛することを誓いますか」
「はい」
式場は緊りつめていた。
「病める時は?」
神父の口調も固い。
「誓いますわ」
よし。
……一歩前進だ。
だが油断はできない。
「では富める時も……」
「……」
予想通り黙る彼女。
「まさか、また?」
「はい。適当に誓っては申し訳ありません。よく考えてみます」
一礼して出て行く彼女。
「……次はいつでしょうね」
神父が呟いた。
「健やかで二ヶ月、病めるで四ヶ月……次は半年後かな」
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