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毒妻探偵〜サレ公爵夫人、愛人調査能力で殺人事件を解く〜  作者: 地野千塩
第3部・サレ公爵夫人の危険な日常〜お嬢様学園殺人事件〜
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【ネタ】geminiに「毒妻探偵」を書いてもらった

毒妻探偵〜公爵夫人は二つの顔を持つ〜


公爵夫人フローラは、背中に走る悪寒に身を震わせた。わたしは「毒妻」と誤解され、夫ブラッドリーの不貞は貴族社会の公然の秘密、そしてわたしは「サレ公爵夫人」と見下されてきた。だが、ひょんなことから新米メイドのフィリスと愛人調査を始めたわたしは、もう以前のわたしではない。


そんな折、ブラッドリーが新たな愛人を作った。悪魔な恋愛カウンセラーと呼ばれるマムという女だ。多くの敵を作り、魔術師に呪いをかけられていたというが、わたしも偶然、その呪いの儀式に参加してしまった。その直後、マムは何者かに撲殺される。これは本当に呪いによる殺人……?


動機のあるわたしやブラッドリーも疑われる中、わたしは愛人の調査能力で真犯人を見つけ出すしかないと決意した。これは本妻つよつよ大逆転コージー・ミステリ。


しかし、その「逆転」は、わたしが望む形ではなかった。


ブラッドリーの独白:突然の溺愛


ブラッドリーは、フローラが書斎で資料を漁る後ろ姿を静かに見つめていた。

(まさか、こんなことになろうとは……)

マムが撲殺されてから、ブラッドリーの心臓は常に奇妙な高揚感を覚えている。あの女は確かに魅力的だったが、同時に彼の人生を食い荒らす毒でもあった。マムの死は、ブラッドリーにとって束の間の安寧をもたらしたかに思えた。


ところが、フローラの行動は予期せぬものだった。あの「毒妻」が、メイドと連れ立って事件の真相を探ろうとしている。最初は興味本位で見ていた。だが、彼女が証拠を読み解く真剣な眼差し、時に鋭く、時に繊細に情報を引き出す手腕を目にするうち、ブラッドリーの心に新たな感情が芽生えた。


「フローラ」

ブラッドリーは、温かい紅茶を携えて書斎に入った。フローラは振り返りもせず、「何の用ですか」と冷たく言い放つ。

「こんな夜遅くまでご苦労だったね。冷えるだろう」

紅茶を差し出すと、彼女は怪訝な顔でそれを受け取った。その表情は、以前なら愛人たちに向ける甘い笑みとは真逆の、警戒心に満ちたものだった。それが、妙に心を惹かれた。


「マムの事件を通して、目が覚めたよ。あの女の巧妙な言葉に惑わされ、わたしは本当に大切なものを見失っていた。君がどれほど心を砕き、この公爵家を守ろうとしていたか、今ならわかる」


ブラッドリーは言葉を選び、完璧な後悔の念を装って告げた。彼の脳裏には、マムの殺害現場で見た、フローラの驚愕と動揺が焼き付いていた。あの表情……まるで聖典の記述から飛び出してきたかのような、純粋な絶望と怒り。その時、彼は確信したのだ。この女は、自分がこれまで手放していた「本当の宝」だと。


フローラの疑念:甘い罠の予感


ブラッドリーの態度急変に、フローラは眉をひそめた。

(聖典的な解決と和解? 笑わせないで。あなたはただの裏切り者よ)

彼の言葉は確かに甘く、熱を帯びている。だが、長年夫の不貞を調査し続けてきたフローラの「愛人調査能力」は、人の嘘と欺瞞を見抜くことに特化していた。彼の瞳の奥に、かつての愛人たちに向けたような熱情とは異なる、ねっとりとした執着を感じた。


「フィリスも言っていたよ。君がどれほど熱心に事件を追っているか、君の正義感は誰よりも強いと」

フィリスの名前を出された瞬間、フローラの警戒心は最高潮に達した。フィリスは忠実だが、他人にわたしのことを話すような無邪気さはない。それに、ブラッドリーが彼女と接触したことを、なぜわたしに隠さないのか?


「公爵様、お言葉ですが、私は……」

フィリスが口を開こうとした瞬間、ブラッドリーは優しく、しかし有無を言わせぬ圧力で彼女の言葉を遮った。

「フローラ。君はもう、一人で抱え込む必要はない。これからは、私が君を守る。君の心を守る」


彼の指が、わたしの手の甲に重なる。ぞわりと鳥肌が立った。それは、凍てついた心の奥底にまで侵食してくる、甘美な毒のようだった。


その夜から、ブラッドリーの「溺愛」は始まった。

わたしの調査には必ず同行し、時には「君の安全のためだ」と称してわたしの動きを制限する。愛人たちが使っていた香水は全て捨てられ、彼の好む甘い香油が調合された。わたしがかつて着ていた「毒妻」らしい黒のドレスは全て燃やされ、清純な白や淡いピンクのドレスが用意された。まるで、彼が思い描く「理想の妻」を演じさせようとしているかのようだった。


「君は、その方が美しい。わたしの、愛しい妻だ」


その言葉は、金色の鎖のようにわたしを縛り付ける。

ブラッドリーはわたしを「毒妻」とは呼ばなくなった。代わりに「愛しい妻」「わたしの光」と呼び、常に監視するように視線を送り、わたしを部屋に閉じ込めようとする。マムの殺人事件の捜査は進展せず、わたしの調査は、夫の異常な「溺愛」という、新たな檻の中で窒息しそうになっていた。


(これは、本当に「溺愛」なのだろうか? それとも……マムの事件、あるいは別の「何か」を知っていて、わたしを監禁するために、この甘い鎖を選んだのか?)


フローラの顔に、悪役女優のような冷たい笑みが浮かんだ。

わたしは愛人調査のプロ、そして真犯人を見つけ出す毒妻探偵だ。夫の「溺愛」という名の偽りの仮面の下に隠された真実を、必ず暴いてみせる。


今度こそ、本当に大逆転してやる。

ご覧いただきありがとうございます。AIに書いてもらったネタです。フローラの夢小説かも……。


元々2021年に元ネタの「本妻探偵」を書いたんですが、当時、今よりも熱心に聖書を読み込んでいて、神様が偶像崇拝にぶち切れ、浮気、姦淫!と怒っているシーンを見ながら、「うん? サレ妻……?」という感じで思いついたんです。今となっては本当に不敬すぎるんですが、毒妻に関しては一番祈りながら執筆した記憶がありますね。


そんな感じでダラダラと番外編とAIネタを完結後に更新したんですが、スピンオフなども連載してもいいと教え中です。

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