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毒妻探偵〜サレ公爵夫人、愛人調査能力で殺人事件を解く〜  作者: 地野千塩
第3部・サレ公爵夫人の危険な日常〜お嬢様学園殺人事件〜

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番外編短編・アルマは見た

「はあ、忙しい。寮長になんてなるもんじゃないわ」


 アルマは寮長室で呟き、生徒達の生活指導の記録を作成中だった。


 前の寮長・ダリアは事件で逮捕され、急遽系列の学園で数学教師をしていたアルマが抜擢され、寮長をやっている。


 宗教を母体とした学園なので、アルマも修道着姿で仕事をしていた。化粧っ気ない素肌だが、これでも三十歳。この国では行き遅れで、職業を持っている女は蔑まされるが、今は仕事中だ。余計な事を考えず、バリバリと手を動かしていたが。


「それにしても前の寮長は犯罪者だったなんて。しかも恋愛小説のゴーストライターやってたのも面白いなぁ。一体いつ執筆してたんだ?」


 仕事が一段落終えると、事件のことも気になってきた。確か捕まったダリアやモラーナはこの学園の卒業生。何か面白い資料があるかも?


 寮の地下にある資料室へ行き、ダリアやモラーナの当時の成績表を見てみた。ダリアは優等生で作文コンクールにも何度も入賞していた。一方、モラーナは成績が悪く、作文も酷い有様だ。


「ひー、こんな酷い成績と文才でよく作家名乗ってたなぁ」


 資料を見る限り面白く、アルマは笑いを噛み殺す。


 忙しい寮長の仕事だが、こんな風に面白い事もあるかもしれない。もしかしたら事件も……。


「よし、また仕事頑張るかー!」


 アルマは腕まくりをし、再び仕事に戻っていた。


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