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異世界に弟を奪われた姉達の奮闘記 〜なお弟はTSしても異世界を気ままに満喫中〜  作者: 狐のボタン


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ただいま



道中色々あったけど、無事にニャンダー到着。

ルリマリとの契約もここまでだから、お礼を言って別れた。

報酬〜とかいって耳やしっぽをさわられて、最後に抱きしめられた。

「ユリノ姉、今度から報酬は金で払ってくれ…」

「はい…私もレイアにベタベタと触れられるとイライラしますから」

契約したのユリノ姉だからな!?

「後悔しています」

「そーかよ」


ようやく耳としっぽからも開放されて、ギルドにボスの引き渡し。

「本当にいいのか…?」

「あぁ。もう手下もいない、これで幕引きさ。最期くらい潔くってね」

「そうか…」

なんとなく、そうしなきゃいけない気がしてボスにハグをした。


「…ありがとう」

「罪を償ったら今度は真面目にトレジャーハンターしろよ!」

「…それもいいかもしれないね。元気でやりなよ!」

「あぁ」

どんな罪になるのかわかんねぇけど、軽くないのはオレにもわかる。

それでもやり直すチャンスがある事をオレくらいは願ったって良いじゃねぇか…。

少なくともオレはあのボスに救われたんだから。


「レイア…」

「行こうぜ。シノンさんのご飯食べたい…」

「ええ…」

こういう時は美味いものを食うに限る。

暗い気持ちのままでいたくない…。



ニャンダーはある意味ホームみたいなもんだからな。

流石に道も覚えてる。

「レイア! そっちは裏道です!!」

「…すまねぇ」

そういう時もあるよな。

「首輪しますか?」

「やめてくれよ…また犬猫に戻るのは勘弁してくれ」

「…戻る?」

「あぁ、ボスにな?逆らったらムチでしばくって言われて、馬かよ! って思ってな?」

「……」

「無言で首輪つけるなよ!!」

「嫌なら私が心配しなくても大丈夫なくらいに成長しなさい!」

「はい…」

チクショウ…。



その後は道を間違える事はなく…。

「私が止めたからです」

そうとも言う。


「ただいまー! シノンさん、ご飯!!」

「「おかえり〜」」

……シノ姉?


「カピバラックにいるんじゃなかったのか?」

「これで飛んできたのよ〜」

詩乃姉が見せてくれたのは羽根を並べて広げた扇子のようなデザインのアクセサリー。

行ったことのある街に飛べる便利アイテムらしい。

 

また幸運炸裂して拾ったんだろうな。 

昔から高額の入った財布を拾ってお礼に幾らか貰ったとか、ちょっとしたくじなら大体当たりを引く。

一等とか関係なく、本人の欲しいものをピンポイントで当てるからヤバい。


「それ、レイアちゃんにあげるわ〜」

「いいのか?」

「もう一つあるからいいの〜」

相変わらずこの姉は…。


「ありがとシノ姉」

「お礼はこっち〜」

また抱きしめろってか…。少し恥ずかしいけどいいか。

嬉しそうにしてくれるし。


「遅かったけど何かあったの〜?」

「オレがちょっと森に入り込んで迷ってな…ユリノ姉に助けられてた」

「…そう〜」

「はーいできたよ〜日替わり!」

「やった! ありがとシノンさん!」

「おかわりもあるからね〜」

さいこーかよ。


はぁ…やっぱり美味い。

宿の豪華な食事も美味かったけど、毎日食べるならこっちがいい。


シノ姉とユリノ姉は離れた所でなにやら話し込んでる。 

普通に会話しているだけかと思ったら、シノ姉がユリノ姉をひっぱたいてびっくり。

慌てて止めに行こうとしたらユリノ姉に止められた。

「いいのです。レイアは食事をしてなさい」

「でも…」

「いいから! 姉に恥をかかせるのですか?」 

どういうことや…。


食事をしてても気になって味なんてわからなくなった。


食べ終わって、シノンさんが食器を片付けてくれたタイミングでシノ姉に腕を引かれて、二階のいつも借りてた部屋に連れ込まれた。

「零くん…大丈夫…?」

「何がだよ…詩乃姉こそ、なんでひっぱたいたりしたんだよ?」

「…零くんは何されたかわかってる?」

「ユリノ姉にか? よくわかんねぇ…すぐに気を失ったし」

「いい?そういう事は、本当に信頼している好きな人としかしてはいけないの」

珍しく真面目な詩乃姉の言葉は何について言っているのか、それはさすがにわかる。


「ユリノ姉の事は信頼してるし好きだぞ?突然だからわけがわからなくてびっくりはしたけどな…」

「攫われた人攫いには?」

その話までしたのかよ。わざと黙ってたのに…。


「それは嫌だった。オレには比較的優しかったけどな」

「私は?」

「シノ姉…?」

そのままシノ姉に押し倒されて何が何やら…。

由乃姉には何度もされたけど、詩乃姉は初めてだ。

不思議と怖くもないし、嫌でもない。

その気持ちをそのまま伝えたら、シノ姉は嬉しそうにオレを抱きしめてきた。

「好きな人ととしかこんな事したらだめよ〜?」

「そもそも他人とこんな状況にならねぇよ…」

”それでも気をつけなさい”って鼻を突付かれた。


……いつまでこうしてるんだ?

シノ姉がオレに乗っかって寝ちまったんだけど!?

身じろぎ一つ出来ねぇのはユリノ姉にホールドされた時と一緒。

うちの姉たちは力が強すぎて困る…。


「レイア…部屋は借りておきましたから」

「いや、助けてくれよ!」

「私には無理です…」

なんでや!

「止める資格はありませんから」

資格ってなんや!?


はぁもういいや…オレも寝よ。

色々あって疲れたし。







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