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異世界に弟を奪われた姉達の奮闘記 〜なお弟はTSしても異世界を気ままに満喫中〜  作者: 狐のボタン


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しばしの別れ



零くんとユリノがニャンダーに帰るというから、当然一緒に行くつもりだったのに…。

シノ姉に止められた。

「私達で早く情報を集めておいたら、それだけ早く一緒に帰れるのよ〜?」

そう言われてしまっては反論もできない。

ユリノと二人きりにさせるのは癪だけど、早く連れて帰れば引き離せるんだから…。

そう自分に言い聞かせて、零くんとは別行動をする。



帰りの護衛が今は仕事中らしく、もう数日は一緒に温泉街にいられる。

それなら今のうちにレイアに色々と教育しないと。

そう思い、レイアが入浴中に突撃したら叫ばれた…。

今迄も何度も一緒に入ってるよね? 別に何もしないよ?

そう言ったのだけど、叫び声を聞いたユリノとシノ姉に引きずり出された。


「目を離すとこれですか!! 刺激が強すぎると言ったはずです!」

「ここではだめよ〜?場所は決まっているでしょう?」

「何もしないって! 知識だけでも少しずつ教えないとって思って…」

「それは確かに…そうよね〜?」

「だからっていきなりそんなものを見せつける人がいますか!!」

そうは言われてもなぁ。重要だろ?コレ…。


それ以降、零くんはユリノかシノ姉がいる時しかお風呂に入らなくなった。

そんな警戒されるとちょっとへこむ…。


シノ姉と一緒にレイアへ色々と知識を教えようとしたのだけど、聞いてくれない。

興味がある年頃だよね?そう思ったのに。

「レイアはこちらへ来てからそういう欲求に心を乱されなくなったと言っていたのでそのせいかもしれません…」

「なんでお前がそんな会話をレイアとしてんだよ!」

「姉にそういう本を破り捨てられたと」

うっ…やっぱり覚えてたか。


結局、うちらからそういう話はできなかった。

理乃に頼んだら真っ赤になって拒否されたし、流石に美緒に頼むのは…。

別行動の間にユリノがそれとなく話してくれるとは言っていたけど、信じていいのかはわからない。


だって、レイアが零くんに戻って、ログアウトしたら離れ離れになるわけだし、あいつもレイアを大切にしてる。

理由はどうあれ、うちがレイアとそういうコトをするのを快くは思わないのは間違いない。

なのに協力してくれるのか?

うちはそこがどうしても腑に落ちないから信用できないままだ。


大切に守ってくれるという一点だけにおいては信頼してるけど…。



レイアとユリノを見送り…。

二人組の女が護衛と聞いて、レイアに手を出すなと脅しておいたから大丈夫だよな?


別れてから二日目には街がレイアの影響範囲から出たのか、食事の味もしなくなり、色々とゲームらしくなった。

寂しくないとは言わないけど、今は仕方ない。

レイアもうちらの埋め合わせをしてくれるのだから…。



平日はシノ姉と二人で温泉街にある二つダンジョンで例の飛べる装備品というのを探す。

さすがにシノ姉でもそうそう宝箱なんて見つからないだろうと思ってたら、休憩中にもたれた壁がグルンっと回転して隠し部屋を発見。

目的の物ではなかったけど、ギルドに渡したらかなりの高額で売れた。


夜にログインしてきたミミに話したら頭を抱えててちょっと笑う。

そのお金で先ずは耐寒装備とやらをギルドのショップで全員分揃える事ができた。

飛行系の装備はこの街では買えない上に、オークションにも出てなかったから已む無し。

ミミは遠慮してたけど、どうせ必要になるんだからとシノ姉が渡して、山へ行く準備は整った。


レイアのはケモミミフードの可愛い装備があったから満場一致でそれにした。

絶対かわいい。リアルでは着てくれないだろうからこっちでくらい可愛い服を着せたい。

うちらのモチベーションの為にも…。


「飛行装備はバーディアという街へ行けば買うこともできますが、かなりの高額です。ですので、しばらくはダンジョンで資金稼ぎになります」

「その間に運良く手に入ればラッキーって事だな」

「そうね〜。無駄はなさそう」

「それでいいよ。零達のも必要だもんね」

「私もそれで異論ありません」

ミミは零くんにエ○ゲーマー扱いされてから機嫌が悪い。

別れるときにも口を聞かなかったくらいだ。

零くんがそれを気にもしないで出発したから余計に…。

うちらにも責任があるからフォローくらいしておかないとな。


「ミミはよかったのか?」

「何がですか?」

「零くん…レイアとちゃんと別れなかっただろ?」

「別れませんよ!」

そっちじゃねーって…。しかもそれ、零くんは付き合ってるつもりさえないからな?


「次会えるのがいつかはっきりしてないのに、ちゃんと話さなくてよかったのかって聞いてんだよ」

「……私があんなふうに思われていたなんてショックで…。軽い女とか思われていたらと思うと怖くて…」

「あー…そこまでは考えがいってないと思う。うちらがそういう情報を極力教えないようにしてたからな」

「そうでしょうか…」

大丈夫だと慰めておいたけど、落ち着いたのかまではわかんねーな。


まさかうちがライバルみたいな相手を気遣うなんて思いもしなかったけど。

まぁそこはほら、うちは零くんの女だし?

姉妹全員がそうなってるのは思うところがないわけではないけど、そっちは全部解決してから話し合うなり、奪い合うなりすればいい。

今は休戦。


うちらが今するべきは連日ダンジョンをハシゴして、資金稼ぎと例の装備を集めまわるだけだ。









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