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異世界に弟を奪われた姉達の奮闘記 〜なお弟はTSしても異世界を気ままに満喫中〜  作者: 狐のボタン


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再会 前編



由乃姉がパニックになってたかと思ったら、やたらニヤニヤしてたりと、別の意味で怖かったな。

しかもリアルの自分にそっくりな見た目の自キャラに、おかしなオプションつけてるし…。

何考えてんだよあの姉は。

え…まさかリアルもなのか? 怖っ…絶対確認できねぇよこんな事。

見てしまった日にはショックで立ち直れないかもしれん…。

怖いから気にするのは辞めよう。


ダンジョンからの帰りに姉達と会って色々あったから、帰りが遅くなっちまったな。

テントも快適だし悪くはないけど、やっぱり寝るなら宿に戻ってきて、畳に布団で寝たい!


「レイア! あれは何だったのですか!」

部屋に戻るなり、ユリノ姉が怖い…。

「あれってなんだよ?」

「私としたような事を二人にもして!」

「ん?あぁー。 だってユリノ姉が教えてくれたんだろ?ちゃんと相手と向き合う時は抱きしめろって」

「ほんとにこの子は…」

なんだよ?嘘でも教えてたのか?

そんなはずないよな?由乃姉も詩乃姉も嬉しそうだったし。


「オレ風呂入ってくるーそれで早く寝る!」

「はぁ…一緒に行きます」

「何でだよ…」

「何でもです!」

こっちの姉もよくわかんねぇ…。



「はふぅ……やっぱ温泉はいいな…」

「そうですね…拠点をこちらに移します?」

「んーでもなぁ。どうせ一度は帰らなあかんねやろー?」

「ええ、まぁ…」

「それにシノンさんの作る和食も食いたいしー」

「食い気だけはあるんですね」

「食べなきゃ力出ないだろーがー」

「寝ぼけてます?」

「起きてるぞー」

気持ちよくて眠てぇけど…


湯の中で寝たら危ないってユリノ姉に言われて、また抱きかかえられて風呂から出された。

「子供扱いすんなー」

「そういう事はもっとシャキッとして言ってください」

「んー、そうだな」

「ほら、もう大丈夫です。布団に入りますよ」

「ん…」



次の日、目が覚めたらまたユリノ姉に抱えられてた。

オレは抱き枕か?

「抱き心地は悪くないですね」

「そーかよ…」



食堂で朝食を食べながら今後の予定を話し合う。

街の封鎖も解かれたし、ニャンダーに戻る事も選択肢の一つ。

「帰る前にもう一度、あのダンジョンに行きしょう」

「まだ何か狩りたいのか?」

「違います! ドラゴンに会いに行くんです」

「ノーラか。今寝てるぞ?あいつ」

「ですが、渡り人という言葉を知っているのなら何かしら異世界に関する情報を知っているとは思いませんか?」

……ホントだ! そーだよ!


「まさか、今気が付きました?」

「うん」

そんな呆れた顔してため息つかないでくれ…。


「でもなーノーラは会いたかったらいつでも来れるとか言ってたけど、方法は教えてくれてねぇんだよな」

「バカなのですか?そういう大切な事はきちんと聞いておきなさい!」

「バカってお前…こんなすぐに行くとは思ってねぇし、なんとかなるやろーと…」

「自分のことですよ?」

「それは…はい」

言われたらその通りです。オレ自身の事だな。


「いたわ〜。おはよう」

「おはよ。レイア」

「おー二人ともおはよ。なんだよ二人とも泊まったのか?」

「さっきログインしたばかりよ〜」

ちゃんと現実で寝てきたって事だな。それならいいけど。


「お二人はギルドに登録はされてますか?」

「ええ…狩りもしたわ」

「それがどうかした?」

「オレ達、ダンジョンへ行こうって話てたんだよ」

二人にも理由を説明。


「私はいくわ〜」

「そうだね。レイアはうちらが守るから」

「ありがと由乃姉、詩乃姉」

「私もいますからね!」

「ユリノ姉は相棒なんだから当然だろ」

なんで張り合うんだよ。



昨日とは打って変わって上機嫌な由乃姉…ユナ姉か。そう呼べって言われたな。

シノ姉はまんまだけど。


一緒にギルドへいって、ダンジョンに入る申請をする。ユリノ姉が…。

いつもホントありがとうございます。


リアル姉二人はやたら張り切ってて色々不安になる。

頼むからダンジョンを破壊したり、ノーラに手を出したりしないでくれよ…。

「レイア、ダンジョンに入ったらノーラに呼びかけてみてください。管理者なら気がつくかもしれませんし…」

「ダメだったらどうするんだ?」

「素直にダンジョンを進むしかなくなりますね」

それはそうか。


「大丈夫よ〜?ダンジョンなんてすぐにクリアしてあげるわ〜」

「うちらに任せて。ちゃんとそのドラゴンの元に送り届けるよ!」

「お、おう…」

テンション高すぎてほんと不安しかない。

破壊して進んだりめちゃくちゃしないでくれと頼んだら、元気に返事はしてくれたけどな。




ダンジョンへはオレの記憶どおり、フリーで通過。

ユリノ姉、嘘付きやがったな…。

「うちらが入ろうとした時と変わってるね」

「これはそっちの仕様かしら〜?」

「あぁ。オレが通過したときはこうだった。だよな?ユリノ姉」

「…はい」

なんでつまんない嘘つくかなー。全く!



ダンジョンに入った所でノーラに呼びかけてみたけど返事はなし。

寝る言うてたしな?正攻法で進むしかねぇか。


今回はルリマリがいないから、罠とかどうしようと思ったら、リアル姉二人が叩き壊して進みだした。

「二人には見えてんのかよ…」

「ん〜カンよ!」

「こういうのはね?潰して進めば早いんだよ! レイアはうちの後ろにいるんだよ!」

「あ、あぁ…」

相変わらずの無茶苦茶っぷり。ゲームの中に来てもなーんもかわんねぇ…むしろ安心感さえあるわ。


「これが森を破壊した蛮族なんですね…」

「二人の名誉のためにも否定しときたいが、オレには否定するための材料がねぇな…」

敵だろうが罠だろうが二人にとっては変わらないようで…。

オレもユリノ姉も出番のないまま、とんでもないスピードで進んだ。


気がついたら前回オレが落下した場所についてたってくらいに…。

”なんじゃなんじゃ! やかましいの…寝るって言ったじゃろ?”

「ノーラ! すまねぇ…ちょっと話がしたくてな。聞きたいことがあんだよ」

”…どうせ起きてしまったことじゃし、それくらいならよいか…。まさかその暴れとる奴らが?”

「うん、オレの姉だな。ちゃんと話してあるから安心してくれ」

”絶対じゃぞ?まったく…妾の巣でやりたい放題しよって”

文句を言いつつも、お願いしたとおりに黒いモヤモヤでオレ達を包むと、前回オレが落っこちた場所まで連れてきてくれた。


「ノーラ、ありがと」

「よいよい。それで、話とは何じゃ?」

「それがなー?」

オレが異世界から来たかもしれない事情や、帰る方法があるのかとか色々聞いてみた。



「たまーにな?おるんじゃよ。世界と世界の狭間みたいな所に落っこちるどんくさいやつが」

「それはオレの事をいってるか?」

「ようわかったな?えらいのー。 そういうやつらを渡り人やら落ち人って呼ぶんじゃ。前回のやつは…もう随分昔じゃな。流石に生きとらんじゃろうが…」

「帰る方法は?」

「妾のあね様なら或いは知っておるかもしれんな」

「それはノーラは知らねぇってことか?」

「うむ。だって妾はもう随分長く地底暮らしじゃぞ?地上のことなぞ知るわけがなかろ」

アースドラゴンだもんな?


「そのあね様にはどこに行けば会えるんだ?」

「お前…命知らず過ぎんか?」

「だってノーラが知らねぇんだったらそっちに聞きに行くしかねぇだろ」

「それはそうじゃが…ふむー まぁお前なら大丈夫じゃろ。なんせ、妾と繋がっておるからな」

「ぷちってされねぇか?」

「バカなことをしなければな」

話を聞きに行くのに攻撃とかするわけねぇだろ…。


「じゃあ逆は? こっちに来る方法は知らない?」

「異世界からか?」

「そう!」

ユナ姉?まさか…


「それならわかるぞ?」

「教えて! お願い…」

「先も行った通り戻れる保証はなくなるぞ?」

「それでも!」

「ユナ姉…本気かよ!」

「うん。 あのね、零くん。うちの全ては零くんなの。零くんのいない世界に未練なんてない。それにね?」

「……なんだよ」

「こっちで方法を見つければ一緒に帰れるかもしれないんだよ?」

それはそうだろうけど…帰れる保証はないんだぞ?それを簡単に…。


「ユナ…本気なのね?」

「うん、シノ姉ごめん。そういう訳だからお母さんへの説明お願いできる?」

「イヤよ!」

「なんで!!」

「一人で行かせるわけないでしょ〜?」

「待て待て! 二人とも落ち着けって! せめて方法を聞いてから決めよう?な?」

うちの姉は行動力あり過ぎるだろ! どんなリスクがあるかもわかんねぇのに!


「よいか?聞く準備はできたんじゃな?」

「うん、教えて」

「お願いよ〜」

「それはな…」

なんだ?何が条件だ?











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