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異世界に弟を奪われた姉達の奮闘記 〜なお弟はTSしても異世界を気ままに満喫中〜  作者: 狐のボタン


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姉達の戦い



街を歩いてたら、当たり前のように零くんがうちを見つけてくれた。

嬉しくて思わず押し倒した。

そのせいでまた気絶させちゃったけど…。ごめん…。

ユリノが文句を言ってくるけど、うちらだってお前には言いたいことが山ほどある!


でも今は零くんを休ませないと…。


二人の泊まっている宿へユリノの案内で零くんを抱えて移動。

ぜってーこの役は譲らねーからな!!


到着したのは、うちらが拠点として登録したのと同じ場所だった。

「うそでしょ〜…?もしかして待ってたら会えたってこと?」

「だなぁー」

こんなのは予想できないし、仕方ないと思う。

リオとミミにも会えたって報告したら、全力でそっちへ行くから捕まえといてって。

当たり前だよ! もう離すもんか。


とはいえ…まずはお前だユリノ!

うちと同じ顔で零くんを誘拐しやがって!



どうしてやろうかと考えてたら零くんが目を覚ました。

「零くん! 零くん!」

もう離さないから! 

嫌がらないでくれるのは嬉しいけど…前はこういうの嫌がらなかったっけ。

何があったの…?


というかユリノは、零くんがうちらを見えるようになったって事さえ伝えてなかったらしい。

どういうつもりだよ!


零くんにそれを言って、連れ去った誘拐犯だって言ったのに…。なんでそいつを庇うの?


…うちらに会えて嬉しいって…そんな笑顔を向けられたらもう何も言えないじゃん…。

うちも嬉しいよ。本当に…。



ユリノはずっと不機嫌そうだけど、うちらだってこらえてるんだからな!?

ああっ!! うちらはよっぽどじゃ無きゃもうしてもらえない撫ぜ撫ぜを!!

何それズルい!!


怒るうちらを零くんは宿の食堂へ連れてきた。

自分で稼いだお金で食べさせてくれるって…。

それは嬉しいんだ。すごく嬉しい。

でもさ、これって雰囲気アイテムでしかないから”食べる”と言うよりは”消費する”なんだよ?

それくらいわかってるよね?


うちらがなんとも言えずにいたら零くんは拗ねてしまった…。

あぁぁ…ごめんね!?そんなつもりじゃ…。

仲良くうちとそっくりのユリノと食事をはじめないでよ…。


それにしても美味しそうに食べるなぁ。

家で詩乃姉のご飯を食べてる時と同じような顔をしてる。

どういう事?

うちは詩乃姉と顔を見合わせて、同時に一口。

「…美味しい」

「ほんとだわ…なんでよぅ〜」

意味がわからない。


「だから言ったのに。父親や詩乃姉の作る美味いものを食べ慣れてるオレが不味いものを二人に進めるかよ」

「…うん! そうだよね。ありがとう…美味しいよ」

「やっぱりいいわ〜和食が一番落ち着くもの」

「お二人は初めて食事をされるようなリアクションですね」

「そうなのか!?勿体ねぇ…」

そうじゃなくてね?零くんにうちらのゲームとしての食べ物の消費について説明した。



「それでか…あの微妙なリアクションは。でもなんで急に美味いって思えたんだろうな?」

「多分、零くんというか、レイアの影響範囲にうちらがいるからだと思う」

「今、リンクしてるからってことか」

何がどれくらい影響し合うのかわからないけど…。

この食事に関しては間違いなく”レイア”の影響だと思う。


「あ、そうだ! オレ、ドラゴンのノーラって友達ができたんだ。間違っても倒したりとかしないでくれよ?」

「ドラゴン?なんでそんなヤツと! まさかメス!?」

「そこは知らねぇ。のじゃドラゴンだったぞ」

「メスでしたよ」

「そーなのか?ユリノ姉よくわかるな?」

「ええ…まぁ…」

また女!! 零くん?うちはそんな子に育ててきた覚えないよ?

うちがいればいいはずだよね?そのドラゴン邪魔だなー…。


「ちなみにそのドラゴンとオレは繋がったらしくて、ドラゴンが死ぬとオレも死ぬからな?良いやつだからそっとしといてやってくれ」

繋がった!?どこで!?どの部分で!? まさか…?

しかも、運命共同体みたいに!! 許せねーけど、手出ししたら…零くんが!


「なんかダンジョンの最下層で二百年くらい寝るって言ってたし、ほっといてやってくれ。理乃姉とかにも伝えてくれよ?」

二百年…まぁそれならいっか。そのまま寝ててくれ。


繋がったことに関して問い詰めたけど、零くんもよくわかってないらしい。

相変わらずだよ零くんは!

まぁおでこに触れられた程度らしいし…仕方ないか。



ゲームの中で初めて美味しいと思えるものを零くんに食べさせてもらって、食後の散歩をしながら部屋に戻ってきた。

リオたちが来る可能性も考えて、今度はうちらの部屋に集まる。



「そうだ、今世界がリンクしてるならさ?オレも一度ログアウトできねぇかな?どうやんの?」

「そうよ〜! 連れて帰らないと…」

「オプションを開いた状態でログアウトを選ぶか、”ログアウト”って言えば落ちれるけど…どう?」

「…無理だな。そもそもオプションなんてねぇもん。ログアウトって言葉にも一切反応ないし」

そんな…。じゃあやっぱり零くんは…


「だから言ったんです。レイアはもうこちらの住人だと…」

「そうみてぇだな…」

「絶対に方法見つけるから! うちは諦めないよ」 

「私だって理乃だってそうよ〜?多分ミミもね〜?」

「自称恋人ですか…レイアは付き合っているつもりはないようですが?」

はぇ!? どういう事…?


「ユリノ姉、それわざわざ言わなくてもよくねぇか?」

「ダメです! こういう事ははっきりとさせておかないと相手にも失礼です」

「そうなのか…?」

「零くん、どういう事?」

「いや、それがさ…」


………

……


零くんの説明を聞く限り、確かに友達未満ってレベル。

多分、零くんなりに順序を考えたのだろうけど…この事実はミミ…美緒には言えない。

あまりにも可哀想。

初めての彼女っていうポジは守られてはいたけど、これだけ一緒に協力してきた、今や仲間でもある美緒にはあまりにも酷な事実だ。


「零くん、それ美緒には言わないで。彼女ってことにしといてあげて」

「いいのか?それって失礼になるんじゃないのかよ?」

そう言われたらそうなんだけど…。どうしたらいい!?


「ハッキリ言ったほうがいいです。それでもし、へこたれるようならその程度なんです」

うちの顔でエッグい事言うな!?

「…一理あるけど〜、判断が難しいわね…」

「悪ぃ…全部オレがハッキリしなかったせいだ。名前の事とかもそうだし…彼女とかオレには十年早いって実感したわ」

そんな悲しいこと言わないで?うちはいつでもウエルカムだよ!


「それに…もし戻れなくてこのままなら、彼女とかおかしいしな」

「………」

「別にそこは関係ないと思いますよ?お互い同意の元なら」

「そーゆーもんか?」

「ええ」

「ユリノ姉がそう言うならそーなのかもな!」

え…何この二人だけのいい雰囲気。

見えない絆みたいな信頼関係は!

しかも、あいつフッてうちを見て笑いやがった! 勝ち誇ってるつもりか!?


真の敵は、美緒でも異世界でもなくお前かユリノ…。

うちの顔で零くんを誑かしやがって! 


あれ?でも、うちの見た目で大丈夫なら、うちでよくない?


「ちょっと零くん、うちと話をしよう?」

「ん?大事な話か?」

「そうだよ?とーっても大切な話…」

「ひっ…ユリノ姉助けて!!」

なんで!? 見た目同じだよ?髪だけだよ違うのは! あと目の色もか…。







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