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異世界に弟を奪われた姉達の奮闘記 〜なお弟はTSしても異世界を気ままに満喫中〜  作者: 狐のボタン


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姉達到着!



夕食後に、スマホを見ていた美緒が封鎖が解除されたと興奮気味に教えてくれた。

「これでやっと街に出入りできますね」

「でも〜私達は気をつけなきゃいけないわよね…?」

「零くんって言わないようにすればいいんだろうけど、うちらには…」

「難しいね」

名前を呼ばないだけだろって思われるかもだけど、無理だよ?


美緒も泊まりだし、寝るまでログイン。

うちと詩乃姉で退治した奴らのステータスカードやアイテムは、データとしてパーティ間で共有出来るらしいから、美緒がギルドへ届けてくれる。

「取り上げたものも全部ギルドに渡しちゃっていいわ〜」

「だなー。ワンチャン、元の持ち主がいるかもしれないし」

「わかりました。理乃先輩はどうしますか?」

「ついていくよ。街で零がどれくらい探されてるのか知りたいし」

名前を出さないよう釘を指しておく。


うちらは街道を進んでカピバラックまで走るだけ!



ログインして、夜の街道をシノ姉と走る。

ミミの話では道沿いに行けばつくらしいから。


どれくらい走ったか…さすがに気分的に疲れてきたな。癒やしが…零くん成分が欲しい!

「あれ…灯りが見えるわよ〜」

そう言われて顔を上げると、確かにまだ遠いけど街の灯りらしきものが見える。


「意外と早かったわね〜」

「…あそこに零くんが…」

「ユナ、名前。気をつけなさい?」

「ごめん…」

リオとミミにも報告しておく。

早すぎます! って言われたけどついちまったものは仕方ない。



”ギルドへの報告終わりました。前科が多すぎるので恐らく全員永久追放になりますね”

「そうか。アイテムの持ち主は?」

”探してみるとは言ってくれたのですが、正直のぞみは薄いかと…”

「名前が書いてあるわけでもねーからな」

ほんっと胸糞悪い。仇はうったからな…。


会話している間に街の門まで到着。

大きな門が開いてはいるけど、兵士みたいなのが数人立っててまだ警戒中か。


入るのに咎められたりとかは無かったから良かったけど。


「シノ姉?」

「んー?」

また両手で口を抑えてるのか。

目を離さないようにしないとな。

「とりあえずギルドに行こう」

「ん〜!」

了解ってことでいいんだよな?

話しかけ続けるか。


「せっかくだし、温泉入ってく? どうせ宿も確保しなきゃいけないし」

「んっ!」

「それにしても…和風感凄いというかゲームの中って忘れそうになるなー」

「んー!」

「どしたの?」

シノ姉が見てる先には温泉饅頭。

「買う?」

「ん!」

幸いお金もできたから、これくらい買っても問題はないよな。

二人のお土産にもいい。多めに買っておく。


零くんにもあげたら喜んでくれるかな…。



買った温泉饅頭をシノ姉に手渡すと、片手だけ口から離して受け取ったはいいが…どうしようかと悩むシノ姉。

「さすがに食べるときくらい手を離さないと無理だと思う…」

「ぷはぁ! だってやらかしそうなのよ…」

だからって…どうする気だったんだよ?


温泉饅頭をかじりながらギルドを探す。

相変わらず味も何もない、雰囲気アイテムだな。カフェのコーヒーとかと同じ。

多少の回復効果があるみてーだけど、ダメージも受けてないからわかんねー。


ミミが言うにはギルドは大体大通りにあるらしいから、探しやすいはずなんだけどな。どこだよ…



「ユナ! あれは〜?」

「ん? …銭湯じゃん! 煙突もあるし」

「でも、看板見て〜」

……ほんとだ。 紛らわしいな!! 建物くらい統一しといてくれよ。ったく…。

景観を気にしてんのか?


内部は見慣れたギルドとさして変化はない。

温泉には入れるみたいだけど、ゲームで入ってもなぁ…零く…レイアとなら楽しめそうだけど。

こっちも回復効果だっけ?


会話に耳を傾けるとチラホラと魔王がどうとかって言葉が聞こえる。

ただ、零くんの名前は聞こえてこないな。


見回りながら赤い髪の子を探してみたけど、ギルドにはいなかった。

「そういえば…あの子、湯治にきてるのよね〜?」

「あぁ、じゃあギルドに来てもいるわけ無いな…」

多少の情報があったくらいか。


リオ達の方も、相変わらず探してる人と、封鎖が解けたことでどこかで誰かがイベントを終わらせたのか?って話しも出てきていると。

そのまま忘れてくれ。うちらは探しやすくなるから。


街のパンフをみつけて、パラパラと見てみたけど、温泉宿がすごい数。

零くんはこの中のどれにいるんだよ…。

「せっかくだからいいところに泊まりましょ〜? 会えたら連れてきてあげたいし」

「それもそうだなー。 そうなると…入り口近くの京風旅館?」

「いいわね〜。懐かしいわ」

「せやな〜?」

お母さんの仕事の都合でしばらくいたからな。うちらはほぼ方言は抜けてるけど、幼かった零くんは毎度影響を受けまくってた。

懐かしいな…。



どの宿を拠点にするか決めたから、リオ達と情報の共有。

あちらもカフェへ顔を出したそうだけど、店長に会えなかったそう。


ただ、リオとミミがかなり慌ててたから、メッセージチャットに変更。

詳しく話を聞いたら慌てるのも仕方ない事態だった…。

カフェにあったレイアの写真コーナーがキレイさっぱり消えていたらしい。

店員に聞いても誰も知らないと。


「これ、零というか、レイアが街を離れたから?」

「あり得ますね…有効範囲みたいなものがあるのかもしれません。一度ギルドで指名依頼を出せるか確認してみます」

もし指名依頼ができなかったら…零くんはいないってことになる。



その後のミミとリオの報告は、”どこのギルドメンバーにもレイアという名前のプレイヤーはいない”だった。

ギルドを跨いで依頼もできるのに、それにすらかからない。

ゲーム内に同名の名前は存在しないらしく、似た名前では?って確認されたらしい。検索結果によくある、”もしかして〇〇?”ってやつか。

そんなマイナーな名前ではないはずなのに、やっぱり色々とおかしいよ。



「これはある意味ヒントかもしれません。レイアちゃんがいる場所周辺にはイレギュラーが起こるようですから…」

「うちらがこっちでそれっぽいナニカを見つければいいのか?」

「はい。その街にいると仮定して…ですが」


痕跡さえ消えていく…零くんの…。

見つかるんだよね?


落ち込むうちは、シノ姉に励まされながら予定の宿に移動し、部屋を確保。

拠点として登録。リオ達も次にはこちらへ移動してくるから。

登録料としていくらか取られたけど、宿泊するようなものだと思えばいい。

実際に部屋も使えるし。

部屋は落ち着く旅館みたいで、少し気持ちも落ち着いた。


「旅館の案内に、街にダンジョンがある〜ってあったわよ〜?」

「それはうちも見たけど、療養に来てるのに、あのユリノが連れて行くとは思えなくて」

「確かにそうね〜。むー…何処にいるのよ〜」

ほんとにな。 見つけたらユリノにはぜってーに一言いってやる!


「そろそろ日付も変わるし、落ちましょうか…」

「うん…」

また会えないの? 零くん、いるのなら出てきてよ! 

お願いだから、零くんは生きてるってうちに実感させて…。











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