表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に弟を奪われた姉達の奮闘記 〜なお弟はTSしても異世界を気ままに満喫中〜  作者: 狐のボタン


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/264

待ち伏せ



責任者出せ!! そう言って凄んだらにゃーにゃー言ってたやつが奥から人を連れてきた。

「なに?私が店長ですが、クレーマーかにゃ?」

「責任者ってあなた〜?」

「はい、一応…お店の経営とかもできますからこのゲーム」

「この写真について知っている事を全部吐け」

「あら…貴女? いいわ。こっちへ」


うちの顔を見た途端真面目な顔になった店長は、裏の更衣室みたいな部屋へうちらを案内した。

「レイアちゃんは連れてきていないの?お買い物に行くって言ってなかった?」

「は? 誰だよレイアって」

「貴女の相棒でしょう? 一緒にうちで働いてくれたじゃない」

「なんの話をしてる? うちはここへ今日始めてきたんだけど」

「えっ…?でも、ほら…」

店長が見せてくれたのは数枚の写真。

そこには確かにうちが写ってた。 髪の色は違ったけど…。


「髪の色を変えて雰囲気まで変わったわね?」

「待て待て…なんの話をしてるかうちにはさっぱりなんだけど」

「一度詳しく話を聞いてみよう。ユナ姉」

「あぁ…」

「貴女ユリノさんだったわよね?名前は変えられないはずなんだけど…もしかして凄まじいそっくりさん!?いえ、そんなはず無いわよね…どんな確率よ」

何を言ってるんだこの店長は…



詳しく話を聞くと、どうやらうちのそっくりさんと、レイアって名前の零くんは、数日前にここへギルドから派遣されて来たらしい。

「おかしいですよそれ…だって誰も本人を見てないって…」

「そうなのよね。私は間違いなく会ってるし、仕事の手続きもしたのよ。でも、うちの店でバイトしてる子や、お客は誰も知らないって言うのよ。あの日バイトをしてた子さえ見てないって…」

「つまりどういうこと〜?」

意味がわかんねー…。


「店長さんは、この二人に会ったのは間違いないんですか?」

「ええ。仕事の契約もしたし、報酬も払ったわ。可愛い子だったからよく覚えているの。あの日の売上は未だに塗り替えられてないし。その記録も残ってるもの」

「それ、見せてもらえますか?」

「…本当は見せたくないけど、訳ありみたいだし、あの子のこと知ってそうな人に初めて会ったから…いいわ。待ってて」

そう言うと更に奥の部屋へ入っていった。



「どう思う?」

「うちは何がなんだか…」

「いたけどいない〜?」

「今わかるのは、契約と報酬を渡すっていう行動をした店長だけが直接接触してる、そんな感じですね」

こいつ…、理解してるのか?


「お待たせ。ほら、この日よ」

店長が見せてくれた帳簿には、その日の売上や、働いていたメンバーの名前、それぞれの売上もきっちりと書かれていた。

「レイアちゃんがぶっちぎりでしょう?可愛くて人気がすごかったのよ。店員にスカウトしたのだけど、断られてしまったわ」

まぁ零くんなら当然だけど、それよりだ!


「なぁ?うちの大切な零くんのこんな写真でボロ儲けしてるのはゆるせねーんだけど?」

「ひっ…で、でも、貴女が許可したのよ?売上から払う報酬額も決めたじゃない。それに今日も…」

「今日?」

「今朝、うちに来たじゃない。制服を着て市場で宣伝するからバイト代でないか?って…」

「はぁ!?」

「レイアちゃんがうちの制服を着て歩いてくれるのなら、これ以上の宣伝効果はないし、契約したじゃない」

もう何がなんだか…。


「市場へ行くと言ったんですね?」

「ええ。昨日レイアちゃんが疲れてたから、今日は休みにするって…お買い物に行くって言ってたから、オススメの店を紹介したはずよ」

「店の場所教えて下さい!」

「え、ええ…」

教えたでしょって顔でうちを見るな…。


「皆さん行きましょう! もしかしたら会えるかもしれません!」

「零にってこと?」

「はい。もし、直接契約が接触の条件なら…」

「お買い物も契約になるってことね〜?」

「そのとおりです!」

シノ姉もわかってるの!? うちだけ理解できてないんだけど!!


でも、零くんに会えるかもしれないのならうちは行くよ!




カフェを出て、市場を通り抜け、到着したのはファンシーなブティック。

零くんなら着こなすだろうけど、本人は絶対に嫌がるよなこれ…。

「零がここに…?嘘でしょ」

「着た姿を見てみたいわ〜」

それはうちも思うけど、絶対嫌がる。でも嫌そうに着てる姿もそれはそれで…


「とりあえず、店の人に聞いてみましょう」

「そうね〜」

店内はふわふわヒラヒラ。うちでもさすがにこれを着るのはキツイ…。


「いらっしゃいませ〜。何かお探しですか? 戦闘に耐える服は高いですがそちらに、普段着としてならこちらになります」

戦闘に耐えれるのかこれで…。さすがゲーム。



「あの! 今日、この人にそっくりな人来ませんでしたか?赤い髪の可愛い女の子と一緒に!」

おい、引っ張るな。必死なのはわかるけど。


「はい…? いえ、記憶にありませんが…」

「本当に〜?嘘ついて無い…?」

「ひっ…本当です! 今日はお客さんはあなた達がはじめてですから!」

「どうなってるの?」

「零くんが嫌がって入らなかったとか…?」

「あり得るわね〜」

「待ちませんか?もしかしたら早く来すぎた可能性もあります」

確かに。休みで、あちこち買い物をしながらここへ向かって来ている最中だとしたら…。


零くんって、買い物に付き合わせてもちゃんとそばに居てくれる。

友達の彼氏なんかだと、店の外でタバコ吸ってたり、スマホいじってたりするって聞いた。

うちの零くんはそんな事しない。どっちが似合う?って聞いても、ちゃんと悩んで答えてくれるからな!



「僕は外を見張るよ」

うちらは商品を見つつ待ち伏せるか…。



(何この人たち…めちゃくちゃ怖いんですけど。 買わないなら出てってほしい。でも怖くて言えない! フレを呼ぶ? いくら連休中でも昼間は生産職や店をしてる子くらいしかいないか。そもそも対人戦は街中ではご法度だよね、あぁもう…何もしてないのに運営に通報なんてしたらこっちが悪者になるし。誰か助けて…)










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ