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異世界に弟を奪われた姉達の奮闘記 〜なお弟はTSしても異世界を気ままに満喫中〜  作者: 狐のボタン


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想定外



ハラペーニャを拠点にして、近くにあるダンジョンへ入り始めて二日目。

耐熱装備は順調に集まってる。

ただ、デザインが…。 

「全部の部位を装備したらまるでロボットね〜」 

「デザインは諦めましょう。機能重視です」

「私に着せてめちゃくちゃ言うのやめてよ!」

「なにか役に立ちたいって言ったのはリオだろ」

「リオ先輩、溶岩地帯を越えるには仕方ないかと思いますから」 

とは言ってもなぁ…。なんかもっとこう魔法的な何かでスマートに行くかと思うじゃん。


「耐寒装備もモコモコした服なのに何を言ってるんですか…」

「そう言われたらそれまでだけどな」

「レイアちゃん達もこんなので越えたんでしょうか…」

「飛べるから楽してそうよね。なんか腹が立ってきたわ」

ガッションガッションと歩きながらレイアに文句を言うリオが面白くてスクショしておいた。

…再会したらレイアに見せてあげよう。



四日で全員分の耐熱装備は集まったのだけど、いざ移動するって時になって問題が…。

「この子達はどうやっても越えられませんから、ここに置いていくしかないですね」

「じゃあ、馬車はどうするのよ〜?」

「それは収納に入れてしまえば持っていけます」

「無いと、リオとミミがログインしても合流できないもんな」

「はい。ですから、溶岩地帯を越えた後は私達で引くしかありません」

うちらが馬の代わりするのかよ…。


「ユナさんが力を貸してくれれば何とかなるんですが…」

「うちに一人で馬車を引けって? 原因うちだもんな?レイアを傷つけたのも…」

「違います!! それは責めないと言いましたよ! 魔の国でユナさんが貰ったハウスキューブです」

あー! あれ、そんな名前なんだ。 てか、なんでバレてんだよ。

…アイテムにも精通してるユリノならバレても仕方ないか…。


「役に立つなら使うよ。どうしたらいい?」

ユリノに詳しい使い方を教えてもらい、初期設定も済ませた。

例の二足歩行の鳥…ランバードって言うらしい。その子達が快適に過ごせる平原ができた。

全員で一度中へ入って確認もしてみたけど、キューブの中って感じが全くしない。

馬車もここに出しておけば、ログインしたらここになるんだとか。便利かよ…。

「パッと見はわかりませんが一応エリア限界はありますから」

「そういう物なんだな…」

「ねぇ、一つ思ったのだけど…私達もここに入れば良かったんじゃない?態々人数分耐熱装備を集めなくても…」

「「「…………」」」

リオ、鋭い! って言いたいけど、全員のテンション下がるから止めてくれ…。


「ど、どちらにしても最低一人は溶岩地帯を移動しなくてはいけませんし、交代するためには全員の装備は必要だったと言う事で…」

「そ、そうよね〜…自分が着て汗をかいたりした装備を人に渡すのは抵抗あるわ〜」

「だよな! 必要だったんだよ」

「は、はい! 今後も持っていて損はしないはずですし」

「それもそうね」

うちらは自分たちで納得する理由を見つけて落ち着いた。



ゲームエリアとの境目に関しては問題なく越えたし、ゲームの実装エリア外なのにも関わらずログインとログアウトが普通に出来てる。

これはシノ姉とユリノの影響なんだろうとしか思えない。

エリア外でログアウトしても、当たり前に拠点登録したハラペーニャの宿や、馬車へログインできてたから。

ただ、マップは役に立たなくなった。

何もない真っ暗な空間に居るような表示になる。

シノ姉とユリノはしっかりとマップが見えてるらしいけど…。

一人は究極の方向音痴だから、実質マップが使えるのは一人だと思わないとな。



お母さんはお父さんの姉に、ゲームのエリア開放について頭を下げてお願いしてくれた。 

ただ、当たり前だけど”はい”って言ったからってすぐにどうにかなるものではない。

ゲーム部門の方に指示は出してもらえたとは言ってたけど、予定と違うって現場から反発も出てるとかで上手くいかないらしい。

まぁ、うちらは当たり前にエリアを越えられたから、もういいんだけど…。


代償としてお母さんが約束させられたのは、定期的にうちへ遊びに来るのを許可しろって言われたんだとか…。

お父さんに会いたいのもあるし、零くんと詩乃姉のゲーム機を確認もしてくれる。

ものすごい不機嫌なお母さんにそう言われて、怖かった…。

「下手に出れば調子に乗りやがって…しかも結局なんの役にも立たなかったのに!」

「まぁまぁ…。姉さん達も継続して調査はしてくれてるから、その話も聞けるんだよ?」

「京は姉に会えるのが嬉しいんだろ…」

「家族だからね…」

うちも会う機会があるのかもしれないけど、あまり顔を合わせたくはないな…。

なるべくゲーム内に居よう。そうしよう。





〜〜〜〜〜〜〜



ノーラSide



仮初の身体はやっぱり落ち着かんのじゃな…。

かといって妾本来のサイズで外に出たら大変な事になるじゃろうし。

レイアに再会したら、ないすばでぃな妾の姿を見せつけてやるのじゃ!


取り急ぎ、フォーラの無事を確認したいんじゃが、アヤツどこにおるんじゃ!?

あね様に海を任されとったはずじゃから、海へ来てみたんじゃが…。

妾自身、外へ出るのなんていつぶりじゃろ?


「水面が眩しいのじゃな…」

そういえば、レイアを運ぶ為の魔法も眩しいと文句を言われたな。

生意気なやつじゃが、憎めんのは愉快なアホじゃからか…。


「海の水も気持ちいいのじゃ!」

妾もあまり引きこもらず、余裕のある時は外へ出てみるのも…

”ノーラ姉様、何してるのよ…”

「フォーラ!? いつから見ておったのじゃ!」

”海はあたしのテリトリーなのよ?ノーラ姉様が海水に触れればわかるわよ!”

「なら直ぐに声をかけてくれれば良いじゃろ!」

”……あまりにも記憶のノーラ姉様と姿が違ったから…”

「この姿も久方ぶりじゃからな!」

”そういう意味じゃないわ、太り過ぎてて目を疑ったのよ!”

「なん…じゃと…!?」

”地下に引きこもって動きもしないで寝てばかりいたんでしょ!”

「そ、そんなことは…」

”あたしはちゃんと海へも出て、見回りや運動もしてたのよ?”

「ないすばでぃな妾は…」

”面影もないわ”

「いやじゃーーーーー!」

”それはとりあえずどうでもいいけど、レイアの事なにかわかるのなら教えて欲しいのだけど!”

「どうでもいいとか言ったか?妾の事を!」

”だって自業自得じゃない。 それよりあたしも死にかけたから、何か分かるなら教えて”

「うぐっ…。 そうじゃな…妾もあまり分かることは無いんじゃよ。妾達の加護を破れるなどあね様か姉様くらいじゃろうけど…」

”セーラ姉様のいる魔の国へ向かったけど、まさか!”

「そうなのか!? じゃが…レイアが姉様を怒らせるとは思えんのじゃよ。妾達との繋がりもあって、影響が出るのを気づかん姉様ではないじゃろうし」

本当に原因がわからんのじゃ…。

他の可能性としてレイアの姉なら或いは…。 いや、それこそ無いな。

あんなに溺愛しておるのに、手にかけるなど…。ありえんのじゃ。


”あたしもそっちにいくわ。セーラ姉様の所へ行きましょ”

「それしかないじゃろうな…。妾はレイアが魔の国へ行ったのも知らんかったのじゃ」

”あたしには行くって言いに来たわよ?”

何!? レイア、あやつ…。

どういうことじゃ!



「お待たせ」

「久方ぶりじゃなフォーラ」

「実際に見ると更にアレね…」

「アレってなんじゃ!?」

「この姿で頑張ればエネルギー消費も激しいから痩せるわよ…多分」

「そういうセリフはこっちを見て言うんじゃ!」

「美しかったノーラ姉様が…」

やめるんじゃ…そのセリフは妾に効く…。


小さな水色のドラゴンと、丸々とした茅色のドラゴンは凄まじい速さで東へ飛び去った…。










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