三題小噺シリーズ 014 お題 三寒四温・引っ越し・パスカルの原理
今回は駅伝小説も書いてる立場として、、(^-^
連載中の「都大路の風になれ」は佳境です。
『はぁ!?∑(゜Д゜)急に引っ越すってどういう意図ですか??』
「駄目ダァ!o(`ω´ ) この寮には熱さが足りんのだぁ!!」
『…でも先輩…オリンピックは来月ですよ!!そんな土壇場になって…』
「気合いだ!気合いだぁ、、オィオィ、、」
…この先輩はマラソン選手。(*´ω`*)
来月のオリンピックでは金メダル最有力候補とまで言われる実力者。
人並み外れた心肺能力の持ち主だけど…
ノミの心臓の持ち主でもある。
(-_-;)
何かあるとすぐプレッシャーを紛らわすために暑苦しいキャラを装う悪癖があるんだ。。
…今回は大丈夫と思ってたのにな。
だってこの寮が推奨するパスカルの原理が先輩にあっていたから。
【圧力を心全体に均等に分散させれば重いプレッシャーも受け入れられる】
この教えのおかげで先輩は普段以上にクールに、寒いくらいに冷静に心に油圧ブレーキをかけられていたはずなのに…
「だが…ブレーキだけではダメだ!」
『どういうことですか??』
「パスカルは圧力をパワーにもしている!プレッシャーを油圧ジャッキに変えるだ!」
『…そんなもんですか??』
「そうだ!悲願の金メダルのためには攻めるのだ!気合いだぁ!!」
『…Σ(-᷅_-᷄๑)、、』
なんなんだ??
何がキッカケでここまで暑苦しくなった?
(-_-;)
聞けば先輩はマラソンの小説を読んだらしい。
けど…三寒四温じゃあるまいに、、
いきなり寒々としていた先輩の心が急に暑くなるなんてその、、
「その通りだ!俺は三寒四温の小説を読んだのだ!!」
『何スかそれ。今は6月。春一番も吹いてない季節なのに…』
「ほら見てみろ!三●しをん のマラソン小説だ!
風も強く吹いてるぞ!!」
『……Σ('◉⌓◉’)、』
…どんな間違い方だ、Σ(-᷅_-᷄๑)
というか変な伏字を使うな、、
それ三浦さんの作品。。
マラソンでなく駅伝小説。。
まぁ熱くなるのはわからないでもないけど…
…急に心配になった。Σ('◉⌓◉’
だって先輩がこの小説に共感したことを伝えて来たのはもしかしたら…
潰れることへの恐れかもしれない。
後輩のボクに対するSOSかもしれない。
金メダル候補のプレッシャーが行動を奇異にしているのかもしれない。。
ちなみに知らない人のために言っとくと元の小説では
主人公は最後の駅伝で膝を完全に壊す。。
二度と走れなくなる。。
Σ('◉⌓◉’)とすれば…
「…なんだよ、(ㆀ˘・з・˘) お前が俺のこと心配してるのか!?」
『…そうですよ。気候でさえ寒暖差は体に悪いのに心の寒暖差はただごとではない。。それでもし先輩が潰れたら…』
「何を言っとるかぁ!暑苦しキャラはいつものことじゃないか。」
『けどマラソンの金メダルは日本の悲願。。こんなプレッシャーをずっと続けてたらいずれは、、』
「……そうだな。。黙っていて悪かったな。。」
『…えっ??(´;ω;`)なぜまた急にクールに、、』
「お前の言う通り俺の精神はもう限界さ。だから勝っても負けても…この五輪を最後にするつもりだった。」
『……( ;∀;)、』
…そうだったのか、、
最後のつもりだからこんな無茶をしていたんだな。
(´;ω;`)
けど…そう考えると寂しい。。
あと数ヶ月だ先輩の暑苦しキャラも寒々しいクールさも見られないと思うと。。
「そうだな。ならば何がなんでも金メダルで終わらないとな。」
『…そんな。プレッシャーになりますよ。』
「だが昔から言うじゃないか。(^-^)」
『…なんと??』
「暑さ寒さも悲願まで、ってな。」
お後がよろしいようで。^_^
てなわけで連載中の
「都大路の風になれ」も
ヨロシクです。(^-^)
次回はガラッと様相を変えて、
「洗濯」「忖度」「キムタク」
の三題で。(^-^)