↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

Dead zone

作者: 月島 真昼
掲載日:2009/05/29



 見つかった!


 不覚だった。こちらは丸腰。異臭の元を偵察に来た俺は全速力を持って逃げ出した。もっと死角を活用して動かねばならなかった。己の慢心を悔いたところでもう遅い。


 パンッ!


 甲高い音がして一瞬前まで俺が居た地面がえぐれる。


 やつらの装備は完璧だ。俺一人でどうにかなるレベルじゃない。そう判断した俺は咄嗟に通路の影に隠れた。


 自分の身体が未だに無傷であることを確認する。油断は禁物──そう思って居た矢先だった。


 突然、俺の頭上に光が射し込んだ。


「っっっ……!?」


 驚愕。なんてやつらだ。やつらは基地の天井を取り外したのだ。逃れようと駆け出すがもう遅い。


 毒ガスが襲来する。呼吸を止めて離脱しようともがくが執拗に噴霧は続く。マスクをしているやつに影響はないらしい。防備を盾にした卑劣な攻撃だ。


(限界……か……)


 広範囲に噴霧されたガスを、俺はついに吸い込んでしまった。


 思えば悪くない生き方だった。


 辛い記憶も多い。罠にかかった仲間を見捨てての遁走。終わらない戦禍の中で涙を飲んで仲間の屍肉を喰らったこともあった。


 しかし、それでも数多くの兄弟と共に過ごした日々。家族を守っているという実感が俺を幾度となく奮い起たせた。


 それも、もう終わり──か


 悪くない。しかしまだ、だ。


 俺はまだやつらに一矢を報いていない。


「うおぉぉ!」


 俺は最後の力を振り絞り、強く床を蹴った。







「いやぁ!!!? ご…ゴキが、ゴキが顔にぃぃぃぃぃぃいぃぃっ!?!?!?!?」


 私は食べ差しのカップ麺が置いてあるにも関わらず死に体のそれに向かって殺虫剤を振り回した。





『人』って単語を使わないようにしたら何度か詰まった。便利なんだなぁ 人って



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 私も、ダークファンタジーの類なのかなあと思って読み続けていきましたが ・・・・なんでしょう、ダークファンタジーというか、見事なブラックユーモアでした(笑) ゴキブリの色だけに。
2010/06/23 13:04 退会済み
管理
[一言] これはずるいね! 作風イメージって怖いよね〜っ………(笑 戦略に見事ハマったわ! 素晴らしき期待裏切り! めっちゃダークなイメージで読んでたのにっ!! すっごい物語の中に入りこんでた…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。