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プロローグ
俺は死に戻りの能力を持っている。
死に戻りという能力はわかりやすく言えば死ぬことが発動条件のタイムリープ系の能力である。
俺の場合それと同時に副作用じゃないけど、転生した時、転生前の人生全ての記憶が引き継がれてる。
それについては表裏一体の能力だと勝手に解釈している。
ただし死に戻りという名の通り、死なない限り発動はできない。
死に戻りは実質不死身とか、死に戻りができると、記憶があるから、あの時ああしていればと言ったもしもの選択ができる。とか死んで復活すると強くなる。
とか、何度でもやり直せて強くてニューゲームみたいな最強クラスの能力だと思われがちだが俺はそうは思わない。
実際にはこの能力は死なないと発動しないとか、死んだ時の状況や痛みなどが記憶があるが故にトラウマになる可能性があるというメンタル的な弱点だけでなく、大きな欠点が存在する。
俺は、こんな能力ならいっそない方がいいと思う。