自動追尾反撃システム
『目には目を歯には歯を』
イスラムの言葉だ。
しかし、日本はもっと過激だ。
『倍返し』
さらに、日本の文化には『3倍返し』もある。
やられたらやり返す、間違っているのだろうか。
攻撃されれば反撃する。
戦車には対戦車ミサイル。
戦闘機には地対空ミサイル。
携帯式のモノもある。
K国のミサイルには長距離地対空ミサイル・パトリオットだ。
反撃する能力がある、
だから攻撃すると痛い目にあう、
これが相手から攻撃をさける最大の手段ではないだろうか。
自称天才科学者、自称名探偵藤崎誠の友人は完成させた。
自動追尾反撃システムを。
無差別攻撃を受けて亡くなった彼女を思い。
「『討っていいのは討たれる覚悟のあるモノだけだ』と、
ルルーシュが言ったが、痛い目にあうことが分かれば、
口撃はやめるだろう」
彼は完成させた。
2週間で。
AI、人工知能技術とハッキング技術を持つ彼には容易だった。
彼のシステムはこうだ。
まずAIが内容を判断する。
『死ね』とか『殺す』とかは、即反撃対象と認識される。
そしてIPアドレスとプロバイダの解析。
相手の住所のようなモノ。
そして、反撃。
同じように『死ね』とか返信してやりたくなるが、
それではこちらも違法行為。
『IPアドレスを特定しました。
警察、弁護士と相談し、法的措置を取らせていただきます』
というように。
そう彼はSNSによる誹謗中傷に対する
自動追尾反撃システムを完成させたのだった。
「だから、貧乏なんだよ」
名探偵藤崎誠は貧乏な自称天才科学者に言った。
彼は無償で公開しようとしていた。
藤崎は一つバナーを入れた。
『アデ〇〇レ法律事務所』と。
藤崎のアドバイスで思わぬお金を得た天才科学者は、
それからお金に困らなかった。