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2週目勇者様は魔王ちゃんを可愛がりたい  作者: 星野 優杞
私は悪い魔王じゃないよ。
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『エールさんは自慢したい』『魔神族降臨』

●エールさんは自慢したい


勇者は近くにいたエールにお説教されました。


「大体魔王様を何処かに閉じ込めておこうなんて不可能ですよ!好奇心旺盛で向上心がバリバリで、誰に目をつけられようとも決めたことには頑固ですから……。」


おい。最後の方遠く見て言ったよね?

あれ?私のフォローをしてくれるんじゃないの?


「つまり魔王を本当に安心安全健やかに生かすためには全世界を安全地帯にする必要があると……?!」

「そうかもしれません!」

「エール!適当に答えないで?!そいつに世界征服とか計画させないで?」

「私は魔王様のことを一番近くで見てきました。ええ、そりゃ魔王様をお迎えしたのは私。魔王様が降臨なされた時から153年間ずっとお仕えしてきましたからね!!」

「それは興味深いな……!」

「興味を示さないで?」


ていうかエール、私の言うこと、なんかスルーしてるよね?!


「では、魔王様もパフェを食べ終わったようですし、仕事の再開まで昔話でもしましょうか。」

「ああ、頼む。」

「ちょっと待って?」




●魔神族降臨


「というか、降臨なのか?」

「魔神族の皆さんはその誕生を降臨と呼ばれるんです!!」


エールは私の制止を無視して話しだしてしまった。


「魔神族が自然発生するという話は知ってますか。」

「ああ。」


その入れ知恵はどこから?と聞きたい。

いや、この前まで知らなかったはずだしコウあたりに言われたか。


「その自然発生、放っておくと魔界のどこで起きるか分からないんですよ。」

「それは……大丈夫なのか?」

「大丈夫じゃないです。実際6000年前まではそうして生まれた魔神族が色々と問題を起こしてしまったようですし。」

「問題?」

「はい。人間界を滅ぼしてみようとしたり、魔界を壊してみようとしたり、魔族を狩ってみたり、本当の神になろうとしたり……」

「なるほど。それは問題だな。」

「はい。」


問題で済むと思うな。

大惨事だよ。もはや災厄でしょうに。


「その辺りの方たちの事を災厄の世代と言うとか言わないとか」

「あの方たちは同世代じゃないでしょうが!それぞれ3000歳くらい違うじゃん!!」

「なんとなく言い回しがぴったりきたので。」

「あんまり良くないぴったりだよ……。」

「とにかく、その問題を解決するために一応……情操教育というか、せめて遊びで世界を滅ぼしたがらないようにしようということになったんです。」

「それで、その方法は?」

「教会を作ってそこに魔界の魔力が流れ込むようにしたんです。こうすることによって、魔神族の降臨の瞬間に魔族は立ち会うことができるようになりました。」


……幼いころの記憶は曖昧だが、気が付いたらエールがいたからな。うん。立ち合いが行われることによって寂しい思いはしなかったね。


「魔王様の降臨の瞬間に立ち会ったのが私!当時教会で魔神族のお供として勉強していた巫女の私だったんですよ!!魔王様が光臨される時、魔王様の光臨を祝うように部屋が暗くなり、炎は踊り、床は割れました。」

「……大惨事なのでは?」


無意識なので知りません。

勇者が何か言いたげにこっち見てくるけど知りません。

魔神族の産声みたいなものなんでしょう。多分。


勇「魔王の健やかな生活を守るためには、すべてを安全地帯にすれば良いのか?」

魔「それやろうとしたら世界征服だからな?」

勇「良いんじゃないか?世界征服。魔王城にいる魔王より強い俺がやるにはもってこいなのでは。」

魔「勇者がそれをやろうとするんじゃない。」

勇「人間界には勇者として認識されていないわけだし、世界の勇者が世界を統一するとか言えば」

魔「言い方をまろやかにしても私が許さないからな?そもそもそんなことしようとしたら、それこそ賢者と敵対するでしょ。」

勇「あいつとは元々敵対するつもりなので問題ない。」

魔「問題しかない。……次回は『お付きの魔人』と『魔王様の魔王たる所以』だよ!」

勇「後半の話、こんなタイトルだが、適当なギャグ回だ。適当に軽く流してくれ。」

魔「次々回まで引っ張るんだよねー、それが。」

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