『麦わら帽子の配布は行っておりません』『種類は知らないが情はある』
●麦わら帽子の配布は行っておりません
「それで……情報を下さるって言ってましたけど……。」
「そうそう!アカ君がね、なんかアカちゃんを打倒するために人間と手を組んだとかいう噂があるの。」
「「!!」」
人間界で私を打倒したいやつ。
私と勇者は顔を見合わせる。賢者とお兄様が手を組んだのだとしたら、それは非常に厄介だ。
「コウキョウ様は少々熱くなっているようです。どうかお気を付けください。」
コウがそう言って私に頭を下げる。
「コウキョウ……。」
「通称は、あかがみ。」
「……それは、髪が赤いのか?それとも赤い神なのか?」
「紅い鏡だよ。」
「……は?」
「あかかがみと呼ばれると、かが言いにくいから通称あかがみらしい。」
「あかかかかってお兄様に呼ばれたときに怒ってたもんねー。」
アマ姉が可笑しそうに笑った。
●種類は知らないが情はある
「じゃあ私はそろそろ教会に帰ろうかしら。いきなり出てきちゃったから皆驚いてるかもだし。」
「そりゃあ驚くと思います。」
魔神信仰の教会のシンボルが突然失踪。大事にもほどがあると思う。
「じゃあじゃあ、また遊びに来るからね!魔王業頑張ってね、アカちゃん。」
アマ姉はそう言うと乗ってきた空中ブランコに向かう。
因みにあのブランコを浮かせている天使っぽいのはアマ姉の人形である。元は光の妖精か、本当の天使族かもしれない。
そんなアマ姉が一瞬勇者の方にふらりと歩み寄って何かを耳打ちした。
「アマ姉?!何吹き込んでるんですか?!」
「大したことじゃないわよ。末の妹は可愛いな~って話をしただけ。」
「確かに大したことじゃないけど!そんな話を耳打ちしないでくれませんか?!」
アマ姉はうふふと笑いながら、今度こそ空中ブランコで飛んで行った。
アマ姉が無事に去っていったことで頭がいっぱいで、私は勇者が何を言われたのか追及するのを忘れてしまった。
いきなり近づいてきた女が耳元で囁く。
「アカちゃんを死なせちゃだめよ?」
「?!」
「魔神の体は私でも回復出来ない。兄弟が死んだら、私はその体が動くさまをもう二度と見ることは出来ないの。だから私、兄弟にだけは死んでほしくないのよ。」
俺から離れた女はうっすら微笑んでいた。
勇「あかがみって何なんだ。あかがみって。それにこのタイトルもなんなんだ。」
魔「タイトルに深い意味はありません。それにしてもアマ姉がやっと帰ったね!!」
勇「ああ。次回は『一難去った』『原材料は魔王城産』『勇者の魔王軟禁計画』だな。」
魔「おい。おいラスト。不穏な言葉が聞こえたんだが。」
勇「以下はアマネとコウのステータスや設定らしい。そこまで重要でもないので見なくても構わない。」
アマネステータス
種族 魔神
銀髪に銀色の瞳の女性
レベル100
攻撃700
防御800
魔法950
魔防960
スキル 超回復
ほとんど全ての怪我を回復できる。他人にも有効で死体相手にも回復できる。ただし死体相手の場合は体以外は回復しないため、生前の人格などはなく、意思がないアマネの思い通りに動く人形と化す。
スキルと本人の性格上、誰かが死ぬことにそこまで重きを置かない。誰かがやっていることに意思が介在している場合は人形にするとそのクオリティが下がるとは考えている。
回復が出来ない魔神族やずっと一緒にいるコウに対しては死なないで欲しいとはなんとなく思っている。
生える翼は鳥系で見た目からして天使っぽくて気に入っている。
あちこちふらふらしたいけどちゃんとした場所で眠りたいので、あちこちに支部がある教会とは利害が一致している。意見が合わなかったり、面倒だとすぐに人形にすればいいと思いがちだが教会は尽くしてくれているので人形にするつもりはない。
年齢は魔王とは1000以上離れている。年齢や体重を不用意に聞くと期限が悪くなる。しかし彼女より年上の魔神が年齢を特に隠していないので大体の年齢は推定できる。
コウステータス
銀髪銀目の男性
種族 魔人
レベル100
攻撃850
防御500
魔法320
魔防350
攻撃力特化型。アマネに常時発動型の超回復をかけられているため、あんまり防御をしない。光の魔力で姿を見えなくしたりして、高いスピードで敵を倒す。アマネに忠誠を誓っていて、彼女の手を汚させるのが嫌なので大体アマネの敵は彼が始末している。
年齢はアマネとほぼ同い年。




