表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2週目勇者様は魔王ちゃんを可愛がりたい  作者: 星野 優杞
おお、勇者よ!世界を救えなかったとはなにごとだ!
73/154

『パパっと説明』

ここまで読んでいただきありがとうございます。そろそろ2章も終わり予定です。閲覧、ブックマーク、評価、感想もありがとうございます。

●パパっと説明


「お前の言う約一か月前、俺にとっては約三年と一か月前、俺は勇者として旅立った。」

「三年?!」

「ああ。なかったことになった時間は三年だ。」


意外と長期じゃないですか。


「王族の……王女とその騎士と、賢者と一緒に俺は旅をした。」


パーティメンバーは4人と。

ていうか王女ってあれだろ、フワル王女だろ、それ。


「そして世界を救うために色々やって」


勇者が視線を改めて私に向ける。


「その結果世界を救えなかった。」

「それが、間違っていた結末……?」


勇者は珍しく大きく感情を表情に現した。苦虫を嚙み潰したような表情だ。


「途中で間違っていると確信した。だけどそれは、すでに手遅れで、そのまま俺も死んだ。」

「待て待て待て?!お前死んでるの?!」

「じゃなきゃ2週目なんかに突入しないだろう。」

「当たり前みたいに言わないで?え?死んでからの巻き戻り?」


頭の中に赤い夕陽が過る。

まさか、まさかまさかまさか


「え?もしかして…………お前を殺したのって私だったりする?」

「それはない。」


勇者はすっぱり言い切った。

あんまりにも堂々とした断言に思わず体の力が抜ける。


「おい、大丈夫か。」

「いや、安心しただけ。」


だって世界を救えなかった勇者の結末なんて、魔王に殺されるのが定番だと思ったから。

それにアカは勇者との関係を『勇者と魔王』だと言っていたから、そういうこともあり得るかと思ったのだ。


「俺を殺したのは、パーティメンバーの賢者だ。」

「唐突な反逆!!」


え?何その賢者、怖いんだけど。

ていうか一体全体どういうことなわけ?


「け、賢者って一緒に三年旅をしたんじゃないの?仲間なんじゃ」

「仲間なんていないと以前言っただろう。」

「そういえばそうでしたね!!」


そりゃパーティメンバーに殺されたら仲間なんていないって言いたくなるよね!納得!!


「あ、もしかして。」


人間界で野菜を食べてたあの時。勇者が逃げ出した、あの金髪の男が。


「そうだ。あれが賢者。王族の分家の息子で、直系ではないが王子と呼ばれる立場でもある。」

「うわあ……。なんというか、面倒そう。」

「面倒も面倒だ。人を都合のいいように転がして、用済みになったらさっくり殺す奴だ。」


つまり賢者としては勇者も用済みになったわけか。


魔「衝撃の事実が盛りだくさんなのに、パパっとしてるのは何なんだろうな。」

勇「割愛してるからだな。あと感情は込めないように頑張ってる。」

魔「色々大事なこと省いてない?」

勇「手の内を全部見せれるほど俺も飲み込めているわけじゃない。」

魔「自分が死んだことは話したくせに。」

勇「俺にとってそれは細事なので。」

魔「細事とは。」

勇「とにかくようやくタイトル回収だな。やっと情報共有者が出来た。」

魔「正直、抱え落ちされたらどうしようかと思ってたぞ……。次回は『魔王ちゃんは153歳』『お名前をどうぞ』だよ!」

勇「一応次回が2章最終話の予定らしい。」

魔「まあ3章のタイトルはまだ決まってないらしいけどな!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ