『推奨レベル99+』『順調に絆されてる気がする』
●推奨レベル99+
「お前が暇ならそろそろ神の遺跡に行くか。人間界の勇者のことを考えて、まずは人間界の遺跡から回ったほうがよさそうだな。」
「遺跡って複数あるんだね?」
「黒歴史のノートも一か所に置くこともあれば、闇の章は机の鍵の引き出し、夜の章は本棚の隙間、暁の章は箪笥の服の下とかにばらして置くこともあるだろう。」
「その具体的な説明、誰かの心に刺さらない?」
私と勇者がそんな話をしていると、話を聞きつけたブールがやってきた。
「魔王様と一緒にどこに行こうと言うのですか!!」
「神の遺跡に」
「僕も一緒に行きます!!」
「お前のレベルじゃ無理だ。」
ブールのレベルは81。私と大差ないと思うのだが。
「魔王もレベル的には不足している。」
「え?なんなの?その遺跡の推奨レベルってレベル99って感じなの?」
「99+だな。」
「もはやカンスト以外の選択肢がないレベルなんですが。」
「上限突破してればいけるぞ。」
「お前以外に上限突破してるやつ見たことねーよ?」
「奇遇だな。俺もだ。」
私が遺跡に行っても大丈夫なのはスキルの恩恵が大きいらしい。
スキルの関係でダメージはくらわないとのこと。
(私の攻撃、通じるかな?)
少し不安になった。
●順調に絆されてる気がする
「じゃあエールはどうですか?確かに僕はあんまり戦闘向けじゃないですけど、エールは物理特化でしょう。」
確かに、エールなら身体魔法を積めば私の攻撃力を凌ぐ攻撃力になれる。けど
「防御面に不安があるので却下です。」
強くても、怪我されたら困る。特に魔防なんて紙だし。
エールとブールの身に何かあることを考えたら私だけで行ったほうがいい。
「俺がついているから安心しろ。」
「安心できるか!!」
ブールの叫びはもっともである。でも、まあ……
「一応仲間だし、今までの実績もあるし、実力は確かなので……。」
「魔王様まで?!」
勇「意外と俺のこと信頼してたりするのか?」
魔「まあ仲間だしね!」
勇「……まあほどほどに信頼して、安心しろ!」
魔「なんでそこは微妙な自信なの?!」
勇「次回は『思考がハードル走をしている』『神様の力ってすげー!』だな。……お前こそ何を考えているんだ?」
魔「思考が跳ねる時ってあるじゃん?」
勇「斜め上でも斜め後ろでもなくハードル走をするってどういうことなんだ……。」




