『眠気には勝てない』『勇者についての考察』
●眠気には勝てない
「それで魔王様、収穫はありましたか?」
「た……多分?」
あいつのトラウマの原因が1つ分かりました。
いや、根本的な解決に全くなってないけれど。
(もう少し情報をまとめてから、勇者に直接聞くか?)
今は頭がパニックだし。それに
「眠い……。」
「え?寝ちゃうんですか?!」
「夜なんだから寝るのが正解でしょう!ミンムーも寝なさい。」
眠くて回らない頭の中、赤く染まった町並みが頭を過った。
●勇者についての考察
勇者は強すぎて、尋問は出来ない。質問には答えるだろうけど、口下手だとか言って多くは語らない。
つまり勇者からきっちり情報を聞くには
(クローズドクエッションができるくらいに情報をまとめなければいけないのか……。)
そう考えると気が滅入る。
「とりあえず分かってる情報を書き出してみるか。」
周りに見られてもいいようにユーシャと書いて……
ユーシャ
本名?クリウス
ご両親はすでにお亡くなりになっている
器用貧乏で評判
1か月前から行方不明→1か月前から城にいる
(弱かった?) (上限突破でめちゃ強い)
「整理するつもりで書いてるのに、ごちゃごちゃしてくるな……。」
特に最後の方、矛盾が大きすぎないか?
勇者が能力を隠していたとかなら一応筋は通るかもしれないが……。
(そんなに器用じゃないよなあ。)
それにあの夢は。あれは勇者の願望じゃないと思いたい。だからと言って、あれは勇者にとって悪夢のうちに入らないらしい。今日の勇者は状態異常も起こさず普通にしていた。今日は畑を見に行ったり、私の執務室に来たりふらふらしている。
勇者についての考察が全く進まない。
色々あったらしいけど、王族に思うところがあるらしいけど、勇者がたどり着いた答えは私を守ることらしい。
思い出すのはいつかの勇者の言葉。「その色々には嬉しいことも、楽しいこともあった。だが、俺はその結末に納得できていなかった。」「けれど、その結末が世界を救うのだと信じて、苦しいのも痛いのも、全部飲みこんで結末を迎えた。しかしその結末は、間違っていた。」「我慢して頑張っても報われなかったので、今度は自分のやりたいようにやろうと思った。」
さて、この勇者の言葉から導かれるものはなんだ?
(勇者の言う、結末って……何だったんだろう。)
勇「女子会とやらは終わったのか?」
魔「え?……あ!うん!」
勇「なんだその間は……。」
魔「何でもないよ!いやーなんだか久しぶりな感じがするね!!えっと次回はー」
勇「次回は『妖精と妖怪と幽霊のハイブリッドなのです』だな。日常回、日常回。」
魔「お、おお。ていうか何だ?この怪奇現象っぽさ。妖精と妖怪と幽霊って。」




