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2週目勇者様は魔王ちゃんを可愛がりたい  作者: 星野 優杞
おお、勇者よ!世界を救えなかったとはなにごとだ!
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『魔王ちゃんのお洋服』『勇者の憧れの相手』

ここまで読んでくださってる皆様、ありがとうございます。ブックマークも評価も嬉しいです!

章タイトルを付けてみましたが、何か違うなと思ったら変えるかもしれません。

●魔王ちゃんのお洋服


苦々しい思いで魔王様のついでにユーシャにも回復魔法をかけてやった。

しかしユーシャは微妙な表情だ。大方魔王様に直々に回復してもらえなかったのが残念だったんだろう。そうはいかないね。


「おい、ブール。」

「何だ?礼でも言う気になったか?」

「それはありがとう。いや、そっちじゃなくてな。」


何か歯切れが悪いな。


「魔王の服って意外と露出多くないか?」


一応の配慮なのかユーシャは小声で僕にそう言った。

魔王様の服は基本的に特殊な皮っぽい布で出来た胸当てと短パンと太ももまでのブーツである。色は基本的に黒で、入っているラインは赤色だ。上から足元までの長さのマントで覆っているからそこまで目立たないかもしれないが


(露出が多いか少ないかと言われれば間違いなく多い……!!)


マントしててもお腹や太ももはよく見えるし、マントを外すと意外と華奢な肩まわりやら腕まで丸見えである。


「魔王だって、あれだろう?乙女だと言うくらいならもう少し露出を控えた服を着た方が良いんじゃないか?」

「僕だって何度も言いましたよ。ですが動きやすさを優先してあの服らしいんです。魔王様は防御面を重視する必要性があまり無いですから素早さを重視しているとかで。」


思わずため息が出てしまう。

本当に、マントをしていれば見れるけど、マントをしていないと目のやり場に困ってしまうのだ。


「とりあえずあの細い体で、あの服では体を冷やさないか心配だ。」


ユーシャはそう言ってしていた青いマントをとる。

お前の服も全部軽い布製に見えるけどな?お前も大概防御気にして無くないか?


「魔王。その格好、腹が冷えるぞ。」


僕が頭を抱えている内にユーシャは行動してしまう。

自分のマントを腹巻のようにして魔王様のお腹にそっと巻いた。


「いや、私、別に冷えないし。」

「健やかにあってほしいと言っただろう。」

「衣食住の衣はいいから!このマントに付いてる宝玉と、そもそも服に流してある魔力のおかげで体温コントロールはバッチリだからー!!」




●勇者の憧れの相手


「それにしてもやはり魔王は強いな。」

「お前の方が強い癖に何を言う。」

「まあ、今はそうだが……。俺はお前の強さに憧れてもいたんだぞ。」

「へ?」

「最初にお前を見た時、あんなにも強く凄まじい存在がいるのかと圧倒されてな。」

「え?え?」

「俺の目標はしばらくお前くらい強くなるだったな……。」

「うう……。全部過去形のくせに……。」

「お前を目標にしてたらお前を守れないからな。」

「ほぁ?!」


勇者の言葉に不覚にも胸に何かがこみ上げる気持ちになる。けれど勇者は余韻を残さず言った。


「魔王の強さなら、とりあえず厨二病を守る奴らからの攻撃は喰らわなそうだな。」

「おい何だ?その変な奴ら。」

「厨二病?」


エールが首を傾げている。


「世界の真実は厨二病な遺跡にあるだろうからな。」

「「「は?」」」


魔「この服装は動きやすいんだ。」

勇「俺の服装だって腹も腕も足も隠れてるが動きに支障は無いぞ。」

魔「お前のマントはどうなんだ。」

勇「その発言、完全にブーメラン。まあ良い。次回は『世界の真実って厨二病っぽくないですか?』『ごめんね神様!』『ウサギのぬいぐるみ』だな。」

魔「3本立てだな!」

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