表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2週目勇者様は魔王ちゃんを可愛がりたい  作者: 星野 優杞
勇者が起き上がり、仲間になりたそうにこちらを見ている!
4/154

『理由が思いつかなかった』

本日2回目の投稿が出来そうなのでしてみます。

●理由が思いつかなかった


広間に行けばエールがいた。

エールは魔人の女性で見た目年齢的には20歳を超えるくらいだ。趣味でメイド服を着ている私の側近である。


「あれ?魔王様、明日に備えて寝るんじゃなかったですか?」


私の姿を見るとエールは駆け足で寄ってきた。


「え、ええっと……。」


そこで私は何というか考えてなかったことに気付く。勇者に脅されて部屋から出てきたから仕方ないと言えば仕方ないと思うんだけど。


「明日の宣戦布告は中止にする!!」


私の言葉を聞いたエールは顔色を変えずに首を傾げた。


「それは良いけど、突然そんなこと言いだすなんて、どうしたの?」


それは良いのかよ!!と心の中でツッコミを入れる。


「えっと、ちょっと急用が入って。」

「新しい予定?だったら側近の私に教えてもらわないと。」


予定なんてありません。変な人間に脅されてるだけです。

けれどそんなことは言えない。


「あ、新しいペットを飼い始めたから!!だから、その子との時間を作りたいから!!」


何だこの言い訳。咄嗟に何も思いつかなかったからって勇者の言ってたことを言う必要はなかったはずなのに。


「魔王様、ペットなんて飼った事なかったですよね?ダメですよ。拾ってきたなら元いた場所に返してこないと。」


向こうから突撃してきたんですー!!私もあんなペットいりませんー!


「というか、私にもそのペットちゃん見せてください。魔王様に相応しければ認めてあげないことも無いですよ。」

「なんで私のペットにエールの許可が必要なの?!」


これ以上話を広げたくない。

部屋にいる全く可愛くない勇者のことを、大好きな側近のエールがペットちゃんとか呼んでる時点で大分限界が近い。


「とにかく宣戦布告は中止!!お願いね!!」


私はそう言い放って自分の部屋に走って帰ることにした。

勇「本当に言い訳が下手だな。」

魔「勇者が魔王の部屋にいるなんて言えるわけねーだろ?!」

勇「魔王の部屋……そうだな、次回は『魔王ちゃんの部屋』だ。」

魔「私の部屋で何が起きると?」

勇「とりあえず俺がいるな。」

魔「それだけで大問題だよね!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ