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2週目勇者様は魔王ちゃんを可愛がりたい  作者: 星野 優杞
勇者が起き上がり、仲間になりたそうにこちらを見ている!
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『モフモフ職人』『魔王城の地図』

たくさん読んでもらっているようで嬉しいです。ブックマークもありがとうございます!

●モフモフ職人


「用心棒さん!ワタクシです!ウォールです。」

「ああ、お前か。」


ぴょこぴょことした高い声が聞こえた。

勇者の視線を追うと黒い顔に白いモコモコの毛の……動物で言ったら羊な魔族が二足歩行していた。

確かこの種族はモフモフ族。羊とは違い、喋るし二足歩行する。後何か丸っこい。最大の特徴は生きている限りすごいスピードで毛が生えそろうこと。その特徴から人間にも殺されずに捕獲されていることが多いはず。


「その子は……?」

「ウォールだ。」

「予想より強そうな名前ですね?」

「ありがとうございます!この前用心棒さんのご依頼で一緒にぬいぐるみを作ったんですが、いかがでしたか?」


あのぬいぐるみ、何処からと思っていたがちゃんと作者がいたようだ。


「あなたが作ったの。結構すごい技術を持ってるのね?」


黒い小さなおてては精巧なぬいぐるみを作れるようには見えないけれど。


「自分の種族の強みを活かす技術はしっかりと持っているものなのです。」


意外と有能なようだ。


「ウォールは有能だぞ。俺の野望を叶えるためには必要だからな。」

「ワタクシにそんな重要な役目が?!」


その野望、私の部屋をモフモフにするとかいうやつだよな?


「魔王、お前は魔力を流し込み魔王城を、許可がない限りは自分に敵意が少しでもある者は入れないようにした。そして、行き場が無い魔族たちを城に住まわせている。」


突然の成り上がり魔王なのでそんなに部下はいないのだ。


「まだ魔王になって日が浅いお前は魔王城に住む魔族たちの事もよく理解していない。」


確かに拳を交わしてもいない皆のことを詳しく知ってはいないだろう。


「強さが、純粋な戦闘能力だけだと考えていないお前は、城に住む多くの魔族たちにちゃんと役割を与えられるだろう。そして、それによりこの城はとても強いものになるだろう。」


それは……そうかもしれない。

人間に宣戦布告をするよりも前に、周りの領地に目を向ける前に、自分の足元に目を向けるべきなのかもしれない。


「宣戦布告をしていない、時間がある今だからこそ出来ることがある……か。」

「そうだ。」


勇者がウォールを持ち上げる。


「そしてこちらはモフモフ職人のウォールだ!」

「職人なのですか?!」


はわわわとしているウォールの手を取る。


「よろしく。ウォール。」




●魔王城の地図


「基本的に城の魔族はお前に友好的な者が多いぞ。」

「そうなの?」

「裸の付き合いで確認した。」


多分これ、ブールが苦労してるパターンだ。ごめんね……。


「次にこれが魔王城のマップだ。」

「なぜ持ってる。」

「マッピングしたからな。」

「いつのまに?!」

「料理人や食糧生産系が得意な魔族も見つかると良いな。」

「確かにそうだけど!マップについてのツッコミは無視なの?!私もまだまだ知らないことが多いこの城について、お前が知っていることについては?!」


勇者は不思議そうに首を傾げる。


「何を今更?」

「確かにな?!」

魔「何を今更といわれると確かにそうなんだけどな?そもそもがおかしいからな?」

勇「仕方ないだろう。知ってるんだから。」

魔「ぐぐぐ……。」

勇「次回は『気分は城下町』『魔王ちゃんは美味しいものが好き』『魔界の植物は全部魔族』だな。」

魔「城内なんだけどなー。」

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