『侵入者は勇者様☆彡』『あわてんぼうの勇者様』
4コマ漫画っぽく書いていけたらいいなーと思っています。
タイトルについての説明はきっといつかすると思います……多分。
私は魔王。明日、人間たちに宣戦布告をする。
緊張はあるが、気分は良かった。
そう―――――
自称勇者が寝室の窓ガラスを割って侵入してくるまでは。
●侵入者は勇者様☆彡
「私特製の窓ガラスがあああ!!」
自分の部屋に侵入者が入ってきて第一声がそれか?って?
私もそう思ってるよ!!でも悲しいかな。魔王という立場上、奇襲には慣れてしまった。
だからこの場合、一番の問題は窓ガラスの損害である。まあ、侵入者の排除が先ではあるけれど。
侵入者に目をやる。人型の……魔物?いや、これは……人間?!
「?!しまったっ!!」
侵入者の正体に驚いている間に手首に拘束魔法をかけられて、動きを封じられてしまう。
「このっ!!」
こんな拘束で私の動きを止められると思うなよ!!と思って蹴りを繰り出そうとする。すると
スゥッ――――
「……。」
「……。」
目の前の人間が抜いた剣が、私の顔の横の壁に刺さった。
(わあ!私の部屋の壁が、ムースみたい!!)
とか思ってる場合じゃねーよ!!
この剣の切れ味、半端ないな?!
「お、お前、何者だ……?」
声が震えないように必死に問いかける。人間は顔色を一切変えずに答えた。
「俺?俺は勇者だ。」
●あわてんぼうの勇者様
「勇者って……。」
勇者と言えば魔王を討伐に来る英雄だ。
しかしここで問題が発生する。何故なら私はまだ人間たちに宣戦布告をしていない。つまり魔王の存在はまだ人間たちに知られていないはずなのだ。
「嘘だ!」
「嘘じゃない。」
「嘘に決まってんだろ?!私の存在はまだ人間にほとんど知られてないはずだろ?!」
「知名度ゼロというやつだな。」
「なのに勇者が来るとか、ふざけんなよ?!こちとら何の準備も出来てねーよ?!サンタクロースも真っ青なあわてんぼうだな!!」
「サンタクロースは真っ赤なのでは?!」
問題はそこじゃないんだよ!!というか、こいつが勇者だというのなら、目的は私を倒すことにあるのだろう。
私が倒されるなんてほとんど想像も出来ない事態なのだけど、私特製の窓ガラスを破り、私の部屋の壁をムースのように切り、私を拘束するこの男なら可能かもしれない。そう考えて、歯を食いしばる。
(でも、この男は私を拘束している。)
つまり、交渉の余地があるというやつだろうか。
「勇者、お前は何が目的でここに来た?」
「俺は――――」
勇者は私を見下ろしたまま、何かを言おうとして……口を閉じる。
それからもう一度私を見て言った。
「俺は、お前を守るためにここに来た。」
見た目とか設定について
●勇者
20歳前の人間の男
黒い髪に切れ長の目で整った顔立ち
●魔王
16歳くらいの見た目
実年齢は153歳
赤い長い髪で黒い角が2本頭の両横から生えている
魔「まったく意味が分からない。何だこの人間。」
勇「とりあえず次回は『魔王ちゃんはチート』『魔王は魔界で一番強い』の2本の予定だ。」
魔「え?これ次回予告あるの?」
勇「次回もよろしくお願いします。」




