プロローグ
それはいつ始まったのかすらわからない、いつ終わるのかすらわからない。
ただ始まってしまった以上手に入れるしかない、聖杯を。
聖杯を求めよ、ただ一人の彼のために。
彼を悲しませる事はあってはならない、例え私たちであっても。
故に彼を悲しませるものは排除しなければならない。
例えそれが私たちの理解の外側にあっても。
そう思っていた…………だから
この状況はなんなのだ?
仲間の魔術礼装が、仲間の使い魔が、仲間の武器が、仲間の才能が、仲間の知能が、仲間の思考が、仲間の感情が、仲間の正気が、仲間の狂気が、仲間の体が、仲間の魂が
あの少年の姿をした化け物に喰われていく。
少年の姿をした化け物の影が侵食していく。
仲間の聖歌も攻撃も防御も精神汚染すら何も感じないかのように喰らっていく。
仲間の祈り、悲鳴、怒り、悲しみすら何も感じないかのように歩みを進める。
仲間は次々と化け物の影に消えていく。
消えていく。消えていく。消えていく。きえていく。きえていく。きえていく。
つぎはわたしのばんーーーーーーーーーーーーーそうおもったらばけもののめとあってそれからららっラララらっらああっらららららららららららっらららららあららあらああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr
ごめんね、しょうがないことだけどもね。
それでもね。
こうしなきゃ君達は止まれないからね、だから。
××××に関わった記憶と××××への忠誠心を消すだけ、
たったそれだけで君達は自由の身だ。
だから。
さよなら、というこえがきこえた。
きがついたらしろいへやにいた、なぜかいた。
わからない、なかまはぶじらしい。
そういやわたしたちってなにと、いやだれのためにたたかっていたっけ?
前の魔術師達は??と戦って負けました。
ここでの語り部は発狂して気絶したのち仲間たちと共に生還、ある存在についての記憶と忠誠心を消されただけです