古い友達に会いました
※英語表記はめんどいので、カタカナに変えました。ご了承〜
2日悩んでようやく決めた。
「よし、まずは初期の依頼受けるか。」
ー依頼受付所にてー
「はじめまして、お一人でしょうか?」
「はい、この装備で行ける一番ランク高い依頼ってどれですか?」
「………っ!?そうですねぇ、それなら……………申し訳ありません、現在のレベルではこちらで受けられる依頼のレベルでは追いつかないので、中央依頼所で受けてください。」
「…………………はい………。」
俺の装備はそんなにおかしいんだろうか。実際ステータスはバーサークだし、装備はS級メルグアスだし、ハイマジッククロウズとルイッグカバーは人智を結集させた最高峰の武器だし。
…おかしいのか。
ー中央依頼所ー
「やっとついた…」
なんで地方から中央住居区までの交通ラインが通らないんだろう?モンスターが多いからだろうか?
「あれ、メルトォー!久しぶりだよぉ〜。」
「あ、厄介モンか。久しぶりだなw」
「ひどい!」
今俺が厄介モンと呼んだのはコイル。同じ地方に住んでいた女の子。去年中央区まで行って、魔術師になると言っていたが、本当になったらしい。一年で相当優秀な魔術師になったらしい。
「すごい装備だねぇ、メルト。それメルグアスでしょ?」
一発で見破られた。
「………どうしてわかった?」
「溢れ出る魔力の基本感情が怒りであり哀れみだったからね。そんな基本感情の持ち主はメルグアスしかいないよ。」
魔力の基本感情と言うのは、魔力を行使可能な生物が魔力による攻撃をするときに抱く感情のことだ。魔力を使える生物が死んだとき、その遺物には基本感情が残留思念としてのこり、魔術師はその残留思念や基本感情を読み取ることが出来る。
「なるほど。じゃあ、この武器…
「はあぁ!??え、何これ?!ルイッグカバーとハイマジッククロウズ!!!??なんでこんなの持ってるの!?」
「うるせぇよ!声でかいって。地方のウォルクで騎士選んだらアブノー……いや何でもない。とにかく、ステータスが今まで見たことないレベルで高かったらしいんだよ!魔力もな?それで、稼働に魔力が必要な武器持ってるってわけ!」
途中の言い間違いは看過してくれ…!
「ねぇ、ちょっとこっち、こっちに私の家あるから来て。」
あ、バレたかもしれない…南無三…
ーコイルの家ー
『サイレンツカバー ホーム』
「サイレンツカバーって確か魔力で覆った空間を完全に防音にするんだよな?」
「うん、そうだよ。聞きたいことがあるんだけど。」
………バレた
「アブノーマルマッドって、言おうとしたよね?ってか、いいかけてたよね?」
「ハイ…」
「やっぱりそうだった!よかった〜、魔術師になった今ならメルトから溢れ出る魔力の基本感情の名前がわかる!」
「喜んでる?絶対喜んでるよね?てか待て、俺達が小さいときから気づいてたのか!お前!」
コイルは魔力に対する感受性が異様なまでに強い。それこそ、アブノーマルマッドなんじゃないかってくらいに。冷静になってみれば、そんなコイルなら、小さいときから気づいていてもおかしくないのだ。
「スマン、今相当興奮した…」
「……いや、大丈夫大丈夫。怖かったけど。メルトに怒られるの懐かしいなぁ。なんかゾクゾクする。」
「マゾ癖は治んねぇもんだな。ところで、俺の基本感情は何なんだ?」
「あぁ、そうだね。メルトの基本感情は、手のつけられない激努と…あれぇ、もう一つは、混じりすぎてよくわからない…?喜怒哀楽以外の感情もまじって、ある意味無感情だよ。」
そうなるか…。
オット、コイルに会えたら言おうと思っていたことがあるんだった。今後の俺の生活に相当重要な話だ。
「なぁ、コイル。ちょっとした話がある。」
「んぇ、なに、かな?」
こいつ照れたり緊張したりすると、何言うにも最初に「んぇ」っていうんだよな。
「あ、そういう話じゃないから。単に、手を組みたいってだけ。」
「え、ああぁ〜、そういうことね?うん、いいよ。私もメルトが一緒なら心強いや。」
ランクが測定不能なバーサーク騎士と一年で自作魔法が作れるようになる優秀すぎな魔術師。このコンビが世界を揺るがすことになるのを、俺は薄々気づいていた。
コイルちゃん登場です。
外見↓
髪色 茶色っぽい黒毛
髪質 少し暴れ気味な髪 でも魔力をかけてサラサラにしている
髪の長さ セミロング
身長 167cm
体重 50kg
3S 79 53 65
性格 温和で心配性
美的センスが良く、服はいいものを着ている
ついでにメルト
外見↓
髪色 黒一色
髪質 サラサラ
髪型 マッシュ
身長 178cm
体重 68kg
3S 69 64 67
性格 冷静だが明るい 二面性はアブノーマルマッドのせい
日常的にはカジュアルな服装をしている