野党は労働者の味方か
結論を先にしますが、必ずしもそうではありません。
自分たちが主導権をとれない場合は、傍観することも。
キーワードの1つは、
関西生コン支部。
企業別労組ではなく、業種別労組。
わが国では希少な存在ですが、組合活動で「逮捕」された人たちが約60名。
テレビや新聞は黙殺。
この労組をつぶそうとしている団体の1つは、
「大阪広域生コンクリート協同組合」
「支部」の活動について、連合や全労連は距離を置いています。
冷淡な2つの労組が、どの政党の影響下にあるかについては省略。
元来が御用組合である団体はともかく、日常的に彼らを批判している、
あの人たちの言葉を借りると「闘う労組」までが、
この体たらく。
既に活動している団体への「合流」はダメで、
自分たちだけが中心になって、完全に主導権をとることを是とする態度が、
日本を代表する労組と、影響力を持つ政党の言動。
「野党は労働者のためにある」なんて、甘い(甘過ぎる)幻想もいいところ。
夏の参院選においても、連立与党の基盤は堅固。
「利益誘導」で強力に締め付ける陣営の優位は揺るぎません。
近年の春闘を牽引しているのが「内閣」であることは周知の事実。
「お山の大将」ばかり志向する政党は、
いつまで経っても「万年野党」
改憲が実現すると、例えば製造業では、
「熟練工以外は兵役に」の時代が必ず到来します。
そうなると、非熟練工を守る勢力は、増大する弾圧でいっそう弱体化して、有名無実に近い存在に。
「多弱」のツケは、これから怖い形で現れます。