奇妙な病と仲間たち…?
「わりぃ!!おそくなった!!」
食堂に入るや否や大声を出すクラリス。
その声に驚き食堂にいた人々が一斉にクラリスとボクを見つめた。
食堂にはあまり人がいないように思えた。
「君が新しく来た子かな?」
ボクより少し背が高い女の人が話しかけてきた。
(正しくはボクの背が小さいだけだけど。)
「…はい、シロです宜しくお願いします。」
「シロ君ね、よろしく。
私はミア、身体が鉱石になる奇病だよ。」
「よろしく」そう言って手を差し出してくるミアの手には水色に近い透明の鉱石がキラキラと輝いていた。
ボクもよろしくと伝え握手をする。
「あ、そうだ。お前らも自己紹介しろよ?」
クラリスが食堂の椅子に座っている人達に声をかけた。
するとみんな立ち上がりこちらへと寄ってきた。
みんなボクより背が高くて自分の背が低いのだと改めて自覚させられた。
「…あたしはエールツティン、エルって呼んでくれ。身体が木になっていく奇病なんだ。
一応ここで医者をやってるよ。」
「あとは………」
クラリスがそういった時僕と背丈があまり変わらないくらいの女の子がミアの後からこちらを見ているのがわかった。
「……」
「メートここに居たのか、
こいつはメートヒェン、みんなからはメートって呼ばれてる。白病、身体が白くなっていく奇病だな。」
ボクがよろしくと笑顔でいうとメートは笑顔でよろしくと返してくれた。
「これで全員だ_「ねぇ、クラリス、ヴェレーノは?」
クラリスが話すのに被せてメートが言った。
ヴェレーノ……?
どこかで聞いたことが…いや、きっとない、無いはずだ。
「メート、あいつは今居ない。」
「でも…」
「メート」
「……はい」
何かがおかしい。
何もこの人達のことは知らないはずだ、それでもおかしな気がして仕方がなかった。
そんな違和感を感じながらも時は過ぎていった。
新作小説書こうかとは思ったのですがなかなか出だしが思いつきません。
その前にこれを完結させるべきですよね…